UNIQLO and JW ANDERSON JW Andersonが語る、ユニクロと日本の魅力。
Fashion 2017.07.18
ユニクロとのコラボレーション制作を終え、JW Andresonが感じたこととは? 世界をともに牽引するふたつのブランドが融合した時に生まれた新作の魅力について、JW Andresonが語ってくれた。
「普段はユニクロを着ています。それから、ヴィンテージジーンズに靴はナイキやコンバース。白いTシャツにネイビーのユニクロのセーターが普段のワードローブ。ユニクロは自分には身近な服なので、コラボレーションの話があった時には、とても嬉しく、興奮しました」と話すJW Andreson。とにかく、ユニクロが誇る最先端の繊細な技術には驚かされることが多かったそう。「あの軽いダウンジャケットを作り出せるユニクロの技術には魅了されました」。
さらに、今回、ユニクロと手を組むことで“モダンに進化した英国の伝統的な装い”を世界中の人に届け、日常生活に取り入れて欲しいとも語る。「ファッションを民主化するということ。今回、目指しているのは、どんな世代の人でも着たいと思う服が選べる内容にすることです」。そして、ユニクロにはユニバーサルでありながらも斬新なワードローブを提案することが求められている、とも。ユニクロのLifeWearと自身のブランドであるJW ANDERSONのコレクションの共通点は?「新しいものを作っていきたいという考え方は共通だと思います。常にワクワクさせる“新しいプロダクト”を作る、という点では同じですね。あるものを本質までとことん削ぎ落とすのは、とても日本的な文化だと思う。素材、あるいはシルエットを際立たせるために、ほかのすべてを排除することで、もっと強いインパクトを生むという美学に関しても、僕とユニクロの共通している部分かと」。


今回のコラボレーションでは、彼自身も気に入っているアイテムがたくさんあるそう。「特にダウンジャケットは、僕にとっても初めて手がけたアイテムだったので、好きですね。そしてユーモアがあり目新しい、そしてアートっぽいものも好みなので、前には、人の顔、後ろには魚のイラストをプリントしたTシャツもお気に入り。それぞれの服が組み合わせられるようにワードローブ全体を考えて作ったので、あまり深く考えなくても、自由にコーディネートを楽しんでもらえると思います」。
JW Andersonへパーソナルな10の質問
JW Andersonにユニクロとのコラボレーションとは別に、プライベートなこともインタビュー! 10問10答スタート!
Q1.東京や日本で好きな場所はどこですか?日本のどこが好きですか?
いけばな草月流の本部、東京の草月会館が気に入っています。生け花について学ぶことができる美術館のような場所で、数年前に体験しました。とても素晴らしかったです。
Q2.夜出かけるときに必ず持っていくものは?
クレジットカード。
Q3.お気に入りのスマホのアプリは?
とてもつまらない答えだけど、BBC NEWSのアプリ!
Q4.どこからインスピレーションを得ていますか?
自分にとってのインスピレーションは人生に対する飽くなき執着心。
Q5.1日でいちばん好きな時間は?
朝型なので、いつも昼頃には疲れ果てています。ランチの後に一旦、回復して、夜にはまたすっかり疲れている。そんな感じです。
Q6.リラックスできるのはどんな時ですか?
いちばん難しい質問ですね。例えば、ユーロスターの中で、独りでいる時はリラックスしているかもしれません。
Q7.ご自身の性格を一言で言うと、どんな性格ですか?
熱しやすく冷めやすいけど、頑固。
Q8.夢は何ですか?
自分がいま、やっていることでトップになること。
Q9.あなたにとってのヒーローは?
両親です。厳しい現実の中で、地に足の着いた生き方を教えてくれました。
Q10.これからの課題は何ですか?個人的なことでも、仕事上のことでも。
それはたぶん、どうやったらリラックスできるかを学ぶことですね(笑)。仕事上では、次の10年間もクリエイティビティを保ち続けることです。
texte : TOMOKO KAWAKAMI