麦わら帽子は、花冠に変わる花嫁の新アイテム?

Fashion 2017.10.17

花冠に飽きてしまった花嫁には?

ピンタレストからインスタグラムまで、どこを見回しても、花嫁の頭にはいつもあの花飾りが咲き誇っている。ユーカリの葉を編んだだけのきわめて簡素なものから、凝りに凝ったものまで。生花や造花でつくられた花の冠は、間もなく愛を誓う女性たちに、いまもっとも人気のアクセサリーだ。

しかし、人と違うことをしたい、または妖精みたいな髪飾りにはアレルギーが起きてしまう(本来の意味でも、比喩的な意味でも)という未来の花嫁には、「麦わら帽子」はどうだろう。田園的すぎる? そうとも言いきれない。というのも、2017年にフランスの花嫁たちから最も高い関心を集めたキーワードのひとつが、まさにこの「麦わら帽子」なのだ。その上、プロヴァンス地方のサントン人形からインスピレーションを得た、ジャックムスの春夏コレクションの主力アイテムのひとつとくれば、 これはもうまぎれもないトレンド最先端。マルセイユ在住のジャックムスのデザイナー自らがインスタグラムに投稿した(市役所での式の)写真からもわかるように、なかには、教会での挙式を待たずしてかぶる花嫁もいるくらいだ。

 

OUI !!

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“オーバーサイズ”はトレンド最先端を自認する人でないと難しいし、カプリーヌだと“70年代風”になりすぎるきらいがあるが、カンカン帽タイプなら誰にでも挑戦しやすい。 “メイド・イン・フランス”のウェディングドレスブランド、ヴィクトワール・ヴェルムーレンでは、このタイプの麦わら帽子がブランドのトレードマークになっている。
「ヴェールや花冠に代わる新しいスタイル、シルエットをまとめてくれるアイテムです。ドレスのデザイン、花嫁の希望、結婚式のコンセプトに合わせて、ヴェールや絹のリボンをあしらったり、生花や布のコサージュで飾るパーソナライズを提案しています」と、ブランドの3人の創業者のひとり、ユージェニー・ヴェルムーレンは語る。結婚式で帽子といえば、BCBGの代名詞だったが、カンカン帽なら、適度にシックでスタイリッシュだ。介添え役の子どもたちが被ってもかわいらしい。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Les petits V vous souhaitent une belle journée

 

帽子が似合う顔

しかし、「帽子が似合う顔」ではないからといって、敬遠する女性も多い。「確かに、 かぶるには気構えがいるかもしれません。ですが、 はじめは躊躇しても、最終的には受け入れてしまうお客様が多いんです 。シックで、レトロで、ちょっとハズした感じがするところに魅かれるのだと思います。どこか、外出する時に必ず帽子を被っていた昔の女性を思わせるものがありますよね」
ところで、この帽子、個性的なだけではなく、実用的でもあるのだ。 花冠はしおれてしまうし、ヴェールは再利用しにくい(第一子の揺りカゴ用リメイクする女性もいるけれど)のに対して、帽子はまた被ることができる。それも、結婚式のような正式な場だけに限らない。なにせ、カンカン帽はいまもっとも旬のアクセサリーなのだ。クロエ・セヴィニーも、ダイアン・クルーガーも、ジェシカ・アルバも去年の夏、すでにカンカン帽を取り入れている。

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texte : Justine Feutry(madame.lefigaro.fr)

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