シビラを生んだ光と風、心地よさのキーワード。-Creation 色彩あふれる、シビラのアトリエ訪問。

Fashion 2017.10.20

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アトリエをいっぱいにする、無数のクリエイション。服作りへの情熱を詰め込んだ、シビラの仕事場。

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研究室のようなアトリエから、美しいドレスの数々が生まれていく。作品に囲まれて、穏やかな笑みを浮かべるシビラ。

 暑い夏のマドリード。世界的に有名なファッションデザイナーは、引っ越したばかりのアトリエで額に汗をにじませ作業に打ち込んでいた。その姿は、エレガンスの申し子である彼女のもうひとつの側面だった。
「これがデザイナーのリアルライフ!」と笑うその人は、ニューヨーク生まれのデザイナー、シビラ・ソロンド。7歳でこの街に移住し、17歳でパリへ。イヴ・サンローランの下で働き、バレンシアガのスタイルの継承者として誰もが認めていたにもかかわらず、1985年、マドリードに戻り、自らのブランド「シビラ」でデビューを果たした。
「独立した当時、この街は文化の革命(モヴィーダ・マドリレーニャ)の真っただ中。地下のアトリエで服作りをスタートさせた私にとって、街を闊歩する芸術家たちはとても刺激的でした」

女性に官能的な喜びを与える服。

 流れるようなフォルム、緻密な裁縫テクニックと素材選びへの研究心、そして唯一無二のカラーリング。その美しい服に、日本をはじめ世界中でブームが巻き起こり、後に数々の芸術賞を受賞。広い意味でのシビラの芸術活動が認められていった。だが2005年、彼女はマドリードでの活動を休止し、日本との仕事にのみ専念する10年を過ごすことになる。
「女性が本当に必要とするもの、ファッションが生む力を模索していたのです。女性に官能的な感覚と喜びを与えたいという思いで戻ってきたのです」
 近代的でスピーディなマドリードでの熱心な研究とともに、彼女の心を芯から癒やしていったのは、地中海に浮かぶ島での生活だったという。その島こそ、シビラというブランドの原点であった。

photos : ALEKSANDRA OLEJNIK (SPAIN), TISCH (UM / MANNEQUIN), stylisme : CHIKAKO AOKI (MANNEQUIN), maquillage : YUMI ENDO (eight peace / MANNEQUIN), coiffure : JUN GOTO (MANNEQUIN), réalisation : MIKI SUKA

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