12人に聞いた、二面性の取り入れ方。 #02 相反する要素をミックスする、メイリンのスタイル。

Fashion 2018.01.31

年齢や生き方もさまざまな、12名のファッショニスタたち。それぞれの哲学からうかがえる、秘められた二面性のヒントに迫る。ミュージシャン/モデルのメイリンにとっての二面性とは?

ウィットに富んだアプローチで、パブリックイメージを裏切る。

メイリン(ZOMBIE-CHANG)
ミュージシャン/モデル

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「金髪で一見いまっぽく見られますが、性格はわりと地味なほう。最先端より古いものにロマンを感じます」と語るのはミュージシャンのメイリンさん。いまは映画監督のウディ・アレンに夢中で、タック入りのスラックスやワークブルゾンなど、“おじさん”的なディテールを取り入れて、外見と中身のギャップを自在に操っている。「ヴィンテージのラコステのポロシャツも、ジャストサイズで着るのが私のこだわり。ボタンを閉めてきちんと着れば、金髪もロマンスグレーに見えてきて……というのは冗談だけど、性別も年齢もまったく違う私が、真逆の格好をしているのがおもしろいなって」。古いものに惹かれるアナログ的感覚は、実は創作活動にも通じているそう。「以前はギターで歌も作り、歌謡曲もよく聴いていた。そんな私が電子音を駆使したら新しい音楽ができるのでは、といまのスタイルが確立されたんです」。テクノロジーと懐古主義。相反する要素を自分なりにそしゃくしながら、彼女はオリジナルなスタイルを追求し続ける。

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顔周りにはチョーカーとピアスを添えて。冷たいシルバーの輝きが、ヴィンテージコーデにモダンな要素を加えてくれる。

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*『フィガロジャポン』2017年11月号より抜粋

photos : TETSUYA MAEHARA, texte : YURI TANAKA

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