SkinAware 感性が目覚める、リュクスでエシカルなライフウエア。
Fashion 2018.04.09
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「皮脳同根」という言葉がある。
”肌と脳は同じルーツを持っている“という意味で、どういうことかというと、ヒトの受精卵が母胎内で細胞分裂し、身体の器官がつくられていく過程で、ともに「外胚葉」から発生するのが表皮(肌)などの感覚器官と、脳を含む中枢神経。それゆえ、私たちの肌と脳は互いに深く呼応し合うといわれているのだ。
上質な素材でつくられたスキンアウェアのアイテムを肌に纏った瞬間、本能的に「心地よい」と感じるのは、この“皮脳同根”に由来する感覚なのかもしれない。ウエアやランジェリーなどのクリエイションは、デザイナーの可児ひろ海が世界中を旅し、大自然の雄大な風景にインスピレーションを得て生み出されたもの。2018年春夏の新作ウエアを通し、いま一度ブランドの魅力を紐解いていこう。
2018年春夏イメージムービー。神聖な贈り物である地球、そこで生きる自分自身の存在や美を意識することを、アイテムを通じて提唱する。
■ 自然と響き合う、オーガニックコットンのものづくり。
スキンアウェアがアイテムの素材として採用しているのは、糸の段階から認証・認定を受けたオーガニックコットン。柔らかくソフトな風合いのコットンは、化学肥料や農薬を3年以上使用していない土地で、自然を大切にする栽培方法により育てられている。また、適正な価格で取引をし、オーガニックコットンの生産者を継続的に支援するフェアトレード生産を背景としており、肌に優しいだけでなく、サスティナビリティ面でもこだわり抜かれている。
カジュアルな中にも上品さを演出できるオールインワンは、休日のワンマイルウエアや、ラウンジウエアとして重宝する。バックスタイルやディテールのデザインに遊びが感じられ、リゾートウエア、フライト時の機内着としても活躍。左:オールインワン ¥27,000 右:オールインワン ¥31,320
2枚重ねのオーガニックコットン生地が優しく身体を包み込むルームウエア。涼やかなストライプのテキスタイルが季節にぴったり。スリーピングシャツ ¥20,520、スリーピングパンツ ¥19,440、アイマスク ¥4,104、ルームシューズ ¥6,264
≫ 植物のエネルギーを余すことなく伝える「ボタニカルダイ」の技術。
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■ 植物のエネルギーを肌に届ける、ボタニカルダイの技法。
製品のカラーは「ボタニカルダイ」と呼ばれる植物染めによって表現される。従来の草木染めとは異なり、さまざまな植物の花、葉、果実などから抽出した染料をタンパク質で生地に吸着させ、自然由来の鮮やかな発色を楽しむことができる技術だ。
2018年春夏コレクションでは、セージを使ったボタニカルダイが新たに仲間入りした。ネイティブアメリカンの間で「聖なるハーブ」と呼ばれるセージは、抗菌作用があり、煙やアロマは浄化に使用されてきた歴史を持つ。
また、既存カラーのなかでも目を惹くのが、ローズで染めたシックなピンク。クレオパトラやマリー・アントワネットをはじめ、古くから多くの女性を虜にしてきたローズは、その優雅な香りが女性ホルモンのバランスを整え、アンチエイジングにも効果があるとされる。植物のエネルギーを肌から直に受け取ることができるのも、ボタニカルダイの醍醐味だ。
素肌に美しくなじむ、ボタニカルダイの色合い。左:クチナシでライトブルーに染められたメッシュブラトップ ¥7,776、メッシュショーツ ¥5,616 中:新色のセージで染めたドットブラトップ ¥8,586、ドットショーツ ¥5,616 右:ローズで染めたリブキャミソール ¥8,640、リブショートパンツ ¥6,696
また、廃棄予定の食材を染料として活用する「フードテキスタイル」とのコラボレーションTシャツも話題だ。スクエアの胸ポケット、前後差をつけたシルエット、さりげないスリットなど、随所にスキンアウェアらしいディテールが潜む。リサイクルペーパーを使用したパッケージは、エコでありながらおしゃれで、ギフトにも最適では?
染料となる食材は、カゴメ、キユーピーグループのサラダクラブ、グリーンメッセージ、タリーズコーヒーの各社の協力により提供。トマト、コーヒー、紫キャベツ、レタスで染めた4色で展開される。写真はコーヒー、レタス。各¥6,912 アースミスト パッシング レイン 150㎖ ¥3,240、ラディアント ジャングル、モーニング ブルーム 各80㎖ ¥1,944
そんなスキンアウェア初となる直営店が、3月に開業したばかりの東京ミッドタウン日比谷にオープンした。オンリーショップならではの品揃えで、ウエア類はもちろん、ルームミストやタオルなどのライフスタイルアイテムも充実。ブランドの世界観を感じながら、ゆったりとショッピングが楽しめる。
東京都千代田区有楽町1-1-2 2F
tel: 03-6206-1871
営)11:00~21:00
休)施設に準ずる
www.hibiya.tokyo-midtown.com/jp
デザイン性の高さ、エシカルなバックグラウンド、地球、植物との共存……。身に纏うことで肌も心も満たされる、真のリュクスがここにある。ぜひ、あなたの肌でその魅力を味わって。
Designer's Profile
可児ひろ海/HIROMI KANI
2001年レディースファッションブランドのコクーンを立ち上げ、2007年まで東京をベースにコレクションを展開。2004年にスキンウェアをスタートし、エシカルファッションの先駆けに。グローバルファッションブランドでのデザイナー、コンサルタントとしてブランド立ち上げやリニューアルなどのプロジェクト参画を経て、2013年にスキンウェアを再ローンチ。2017年2月、スキンアウェアにブランドをリニューアル。