人気スターの「息子」たちが続々とモード界に進出!
Fashion 2018.05.09
クリスチャン・コムズ、スコット・イーストウッド、ノエ・エルマレ、マックス・アイアンズ。スターの息子たちは、モデルの役を演じることを厭わない。photos : Getty Images : Abaca ; Getty Images : Lester Cohen/Getty Images
ディラン&パリス・ブロスナン、ノエ・エルマレ、クリスチャン・コムズ……ファッションショーのキャスティングにはシーズンを追うごとにどんどん「息子」たちが増えている。なかには雑誌のモードページに登場したり、ラグジュアリーブランドのイメージキャラクターになるケースも。どうもミレニアル世代にアピールしようという戦略のようだ。
2014年、サンローランは、2015年春夏の広告キャンペーンにディラン・ブロスナン(ピアース・ブロスナンの息子)とジャック・キルマー(ヴァル・キルマーの息子)を起用して大当たりした。ふたりの若者の仏頂面が当時のデザイナー、エディ・スリマンとフォトグラファーの目に留まったのだ。この年は、ドルチェ&ガッバーナも「息子」たちの魅力を利用している。どうやらキャットウォークや雑誌の広告ページに彼らが登場することは、商業的成功、少なくともメディア的な成功を保証してくれるということらしい。
ミレニアル世代にアピール
2018-19秋冬コレクションでイタリアのキャットウォークに登場したのは誰? とにかく若ければいい、ということだったのだろうか? フランスのコメディアンの息子ノエ・エルマレ、パメラ・アンダーソンの息子ディラン・ジャガー・リー、ジェームズ・ボンド役者の末息子パリス・ブロスナン。ほかにも、ラファティ・ロウ、クリスチャン・コムズ、ケヴィン・チャップリン、ガブリエル・ケイン・デイ=ルイス、チャーリー・オールドマン、ロベルト・ロッセリーニJr、ジャック・マースデン。モデルたちはいったいどこに行ってしまったのか? いや、ちゃんとモデルたちもいたけれど、彼らは「有名人の息子」として、ほかの人とは違う形でキャリアをスタートしただけだ。それはラグジュアリーメゾンや、ブランドの新しいターゲットであるミレニアル世代を取り込むうえでぴったりな年齢だ、という理由で。この論理は、女性も男性も同じ。女性では、フランスのモード界ならば、リリー=ローズ・デップやイロナ・スメットが人気上昇中だ。
また、シンディ・クロフォードとその夫、ランドの子どもたちであるカイアとプレスリー・ガーバー。前シーズンのファッションウィークでカイアのバリューが爆発的に上昇し、一方、兄のプレスリーもバルマンやカルバン・クラインのキャンペーン以来、人気上昇の一途を辿っている。
さらに2014年には、マックス・アイアンズがマンゴーのモデルを務めており、ロメオ・ベッカムもバーバリーのキャンペーンに登場している。ピンク・フロイドの伝説的なギタリスト&ヴォーカルのデヴィット・ギルモアの息子も同様だ。最近では、トップモデルのヘレナ・クリステンセンと俳優のノーマン・リーダス(以前のプラダのイメージキャラクター)の息子が話題になった。ミンガス・ルシアン・リーダスは、17歳にしては珍しくモデルにふさわしい体格を持った人物なのだ。いずれにしろ、それぞれが自分にあった分野でキャリアの花を咲かせることを願うばかりだ。
「息子」たちが次々とモデル業に
texte : Assma Maad, Adèle Chivet (madame.lefigaro.fr)