スナップに見る、ゴーイング・マイ・スタイル ストリートスナップを参考に、自分らしいおしゃれを！

「トレンドやブランドネームではなく、来年も再来年も好きでいられる服しか買いません」と豪語する、マイスタイルを貫くスタイリスト小川夢乃さん。世界のストリートスナップから、独断と偏見で注目のスタイルを選び、コーディネートを提案します。

あずき色のジャージーの野暮ったさが最高。

自分でも真似したいと思ったコーディネートがこちら。スポーティなアイテムが好きというのもあるのですが、この狙ってない感じが憎い。ジャージー姿で部屋でくつろいでいて、ちょっと外出するのに適当にコートを羽織ったかのような気の抜けた感じが最高です。この場合、フードは絶対にかぶってください。足元にヒールを合わせれば、よそいきとしても着れちゃいます。

コート￥174,960、中に着たブルゾン￥124,200、パンツ￥62,640/以上イザベル マラン　バッグ（H15×W27×D7㎝）￥9,720/レスポートサック（レスポートサックジャパン）　シューズ（ヒール10㎝）￥118,800/ピエール アルディ（ピエール アルディ 東京）

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素材は重く、色は軽く。

ジャカードのコートにジャカードのドレスを合わせた、あえてぼってりとした重たい感じがマニアにはたまりませんね。素材は重たいんだけど、ペールトーンでまとめることで、軽やかに見せているの。いよっ、テクニシャン！ でももう暑いからね、コートではなく、大好物のギラギラブーツとドレスでジャカードを合わせてみました。

ドレス￥390,960、中に着たトップ￥158,760/ともにマルニ（マルニジャパン）　サングラス￥49,680/ドリス ヴァン ノッテン by リンダ ファロー、ラインストーンイヤリング￥78,840、ジャカードロングブーツ（ヒール7㎝）￥105,840（予定価格）/ともにドリス ヴァン ノッテン（以上ドリス ヴァン ノッテン）　バッグ（H33×W27×D1㎝）￥159,840/ニナ リッチ（コロネット）

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ダメージデニム、大人のはき方。

デニムのセレクトがあっぱれ。膝も抜けているのに、足首もこれだけ見せちゃう。ロールアップではなくて、丈が短いデニムがいい。裾がカットオフではなく、ダメージは膝だけというのも、大人にとっては重要なポイントです。全部がボロボロだと、ただのオンボロな人になります。ボリュームのあるシャツを合わせれば、脱コンサバです。

シャツ￥96,120/サカイ　パンツ￥42,120/マザー（サザビーリーグ）　バッグ（H10.5×W18.5×D5.5㎝）￥46,440/マーク ジェイコブス（マーク ジェイコブス カスタマーセンター）　ソックス￥2,160/ユナイテッドアローズ（ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店）　シューズ（ヒール2.5㎝）￥152,280（オーダー価格）/ジェイエムウエストン（ジェイエムウエストン 青山店）

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赤いチェックは女学生の気分で。

ガーリーなチェックのスカートに、本気度高めなアウトドアアイテムを合わせているところになんだかすごく親近感が湧きます。ブルゾンは大きめであることが肝心なので、メンズのLサイズを選んで、がばっと羽織っちゃってください。お上品な小さいバッグではなく、ボリュームのあるバッグを合わせると、学生さんみたいで可愛い。

シェルジャケット￥38,880/ザ・ノース・フェイス（ザ・ノース・フェイス 原宿店）　中に着たドレス￥118,800/ブラミンク　バックパック（H32×W24×D10㎝）￥185,760/ジェイ ダブリュー アンダーソン（エドストローム オフィス）　シューズ（ヒール4.5㎝）￥73,440/3.1 フィリップ リム（3.1 フィリップ リム ジャパン）

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差し色にセンスが滲み出る、上級カジュアル。

何げない格好に見えますが、全体のバランスが緻密に計算されています。モノトーンでまとめるのではなく、青と黄色をちょっとずつ足してきているでしょ。そして、シャツのストライプの分量。うまい！と思わず膝を打ちました。こういう気の利いたカジュアルができるのは、上級者の証し。ニットガウンでストライプの分量を調節してください。

ニットガウン￥164,160、中に着たトップ￥96,120、バッグ（H18.5×W27×D12.5㎝）￥205,200/以上メゾン マルジェラ（メゾン マルジェラ トウキョウ）　パンツ￥93,960/アレキサンダー ワン　サングラス￥63,720/マイキータ + メゾン マルジェラ（マイキータ ジャパン）　スニーカー（ソール4.5㎝）￥55,080/ピエール アルディ（ピエール アルディ 東京）

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まぶしいほどの蛍光イエローを主役に。

蛍光イエローって、気分までぱっと明るくなるのよね。野暮野暮したパンツにでっかいスニーカーを合わせて、スポーティにまとめたくなるよね。うん、わかる。私だったら、スポーティと相反するガーリーなドレスを合わせます。強い色には、思い切った迫力のあるアイテムを合わせるとバランスよし。

トップ￥21,600/ネーム（ファーザー）　中に着たドレス￥172,800/ブルーガール（ウールン商会）　レザーパンツ￥181,440/ハイダー アッカーマン（三喜商事）　ピアス￥76,680/サイモンミラー（エドストローム オフィス）　スカーフ￥25,920/トンデ レヴ（トゥモローランド）　PVCバッグ（H45×W30×D5㎝）￥22,680/エムエスジーエム（アオイ）　スニーカー（ソール4.5㎝）￥76,680/ピエール アルディ（ピエール アルディ 東京）

＊『フィガロジャポン』2018年6月号より抜粋