欲しいものについて語るときに 私たちの語ること。

Fashion 2018.10.01

色、形、ディテール……おしゃれの目利き13人がひと目惚れした、今秋ワードローブに加えたいアイテムについて、偏愛たっぷりに語ってもらいました。

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コート¥405,000/マックスマーラ(マックスマーラ ジャパン)

マックスマーラのコート

清水奈緒美 | スタイリスト

ほかにはないチャーミングなボリューム感と、包み込まれる着心地にひと目惚れしてしまいました。キャメルのコートは自分にとってまだ大人すぎるような気持ちでいましたが、このテディベア コートなら、私のワードローブにもなじんでくれると思います。最近、気になっているキャメル×ブラックのコーディネートをプランニング中。色落ちしたブラックデニムに、キャメルのポロニットを合わせて、このコートを羽織る。合わせるバッグはなるべく小さなハンドバッグで。たっぷりとあるコートのボリュームを生かして、中はシンプルかつミニマルに。マックスマーラの美しいコートは女性にとって憧れのもの。私にとってスペシャルな一着になりそうです。

●問い合わせ先:
マックスマーラ ジャパン tel:03-5467-3700

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ジャケット¥289,440(予定価格)/ロエベ(ロエベ ジャパン カスタマーサービス)

ロエベのジャケット

安藤小葉 | ヴィンテージショップ「HOOKED 」オーナー

ロエベのジャケットはクラシックなプレイド柄と、着た時にマントを羽織ったようなシルエットになるパターンにインテリジェンスを感じる、とても興味深い一着です。普段からジャケットはよく着るのですが、いつもメンズのテーラードの型から大きく外れていない、堅い印象のものを選びます。肩の高さや位置がオーソドックスであることが、ジャケットを着る意味だと思うから。だから崩しすぎずに着こなすのが好きです。今季はモノトーンのTシャツで色のトーンを合わせて着たいなと思っています。レザーのロンググローブとともに。

●問い合わせ先:
ロエベ ジャパン カスタマーサービス  tel:03-6215-6116

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スカート¥170,640/ジバンシィ(ジバンシィ表参道店)

ジバンシィのタイトスカート

栗山愛以 | エディター

だらだら楽ちんなオーバーサイズのスウェットに飽きてきたのか、今季は80年代的なボディコンシャススタイルに挑戦したい。かといってギラギラに派手な感じではなく、シックに女性らしさを表現したい。派手色も着るのですが、ワードローブの8割は黒。自分のベースカラーを大活躍させていきたい気分です。今シーズンのジバンシィには、その方向にぴったりなパワーショルダーやタイトスカートが揃っていると思いました。服を選ぶ時はトップでもボトムスでもパンク要素やパンチの利いたデザインが感じられるものを手に取りますが、このスカートのスリットの入り方やベルト使いがツボ。白いポインテッドパ
ンプスを合わせたいですね。

●問い合わせ先:
ジバンシィ表参道店  tel:03-3404-0360

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ブラウス¥772,200/グッチ(グッチ ジャパン)

グッチのマクラメレースブラウス

丸山佑香 | スタイリスト

エレガンスの中に遊び心がある逸品にテンションが上がりました。この服のためだけに作られたのであろう贅沢なGGパターンのマクラメレースは、眺めているだけでうっとりした気分になります。白いレースは抵抗があるけれど、黒いレースは可愛くもかっこよくも着こなせるからコーディネートの幅を楽しめる。一年中着られる素材感も惹かれた理由です。オーバーオールやデニムを合わせてカジュアルに着たい。大人になるとスタイルも決まってくるし、ライフスタイルも変化するので、あれこれ考えず純粋に「着たい!」と興奮する服は、少なくなっていくと感じます。私の場合は、やはりどこかに遊び心がある服が好きなんだとあらためて感じさせてくれた一枚です。

●問い合わせ先:
グッチ ジャパン  0120-88-1921(フリーダイヤル)

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ブーツ(ソール3㎝)¥155,520(予定価格)/プラダ(プラダ クライアントサービス)

プラダのブーツ

飯島朋子 | スタイリスト

私のシュークローゼットは黒が9割というぐらい、靴は黒ばかり。フラットはほぼ揃っているし、ブーツもいろいろ持っているのですが、「この形は新しい!」と、今季いちばん欲しいと思った靴です。ラバーソールとレザーボディ、ナイロン地ゲートルがほかでは見ないデザインで、黒靴コレクターの心を鷲掴みにされました。もともとボリュームのあるワークブーツが好きで、スタイリングを作る際も、足元が重いスタイルを意識してコーディネートします。細身のジョッパーズをインにして、ジャケットスタイルで、イギリスの農夫のような着こなしをしたいです。

●問い合わせ先:
プラダ クライアントサービス  0120-451-913(フリーダイヤル)

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ジャケット¥232,200/メゾン マルジェラ(メゾン マルジェラ トウキョウ)

メゾン マルジェラのジャケット

飯田珠緒 | スタイリスト

トレンドすぎるものは似合わないと思っていて、自分で着る色はもっぱらネイビー、黒、グレー、白のベーシックな色。こういう服は持っていないから買ってみよう、と思って冒険心で手を出した服は、結局ほとんど着ない。色やアイテムとしてはベーシックなんだけど、ちょっとだけ癖のある服が好き。そのほうが大人が着た時に面白いと思うから。パワーショルダーの下に切り込みがあるジャケットは、ニットのアームウォーマーを袖の上からレイヤードして、いつもはいているアクネのブラックスキニーを合わせたいです。トレンドや女の子らしい可愛い服は仕事で楽しむので、自分が着る服は、オーソドックスだけれど素材やディテールに個性を感じられるものが多いかもしれない。コーディネートを考えて買い物をするわけでもないので、モノとして好きなことが第一条件。

●問い合わせ先:
メゾン マルジェラ トウキョウ  tel:03-5725-2414

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コート¥136,080/ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン(コム デ ギャルソン)

ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソンのコート

山本マナ | スタイリスト

アウターが好きで毎シーズン何かしら買っています。私のワードローブは一年の中で基本的に変わりません。なので、コートも主役として考えています。そのシーズンの気持ちというよりは、自分のワードローブに加わったとして、ぴたりと合うかどうかで選んでいます。ワードローブはメンズっぽいバランスの時もあれば、コットンやレースなど甘さのあるものが着たい時があったり、幅があると思います。そのどれにでも合わせられるから、コートはロング丈がいい。ちょうどエコファーのロングコートが欲しくて、見つけたのがこのアニマル柄のコート。どう着こなすかというより、いつものスタイルにプラスしたいです。今年の気分を加えるなら、ビビッドなリップをつけて。

●問い合わせ先:
コム デ ギャルソン  tel:03-3486-7611

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パンツ¥89,640(予定価格)/ミュウミュウ(ミュウミュウ クライアントサービス)

ミュウミュウのデニムパンツ

津田雅世 | メイクアップアーティスト

ここ最近パンツはリーバイス517のハイウエストのブーツカットを愛用していました。今季はすっきりとしたウエストまわりのシルエットを死守しつつも、気分を変えてくれそうな、ハイウエストのスリムパンツが気になります。特に、ミュウミュウの80s色の強いウォッシュドデニムをエレガントに着こなす提案に共感します。カジュアルなイメージを払拭させるべくエレガントな着こなしに挑戦したいので、足元はTバーパンプスを合わせて。白のハイネックニットかシャツをウエストインして、セットアップのジャンパーを羽織れば、クリーンだけどひねりがある理想のスタイルの出来上がりです。

●問い合わせ先:
ミュウミュウ クライアントサービス  0120-451-993(フリーダイヤル)

 

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ドレス¥384,480/ステラ マッカートニー(ステラ マッカートニー ジャパン)

ステラ マッカートニーのレースドレス

青木千加子|スタイリスト

レースは私の日常着。自分の生活から遠ざけたくない、欠かせないものです。さらに、背が低いのでビュスチエやブラトップを上から重ねてフィットアンドフレアのシルエットにまとめることが多いのですが、抜け感が生まれることから自然とベースに着るのは透け感のあるものに。こういった私の着こなし方が一枚に落とし込まれているのが、ステラ マッカートニーのこのドレスでした。以前は、全身白というのが少し気恥ずかしかったのですが、年齢を重ねたいま、自分にパワーを与えるためにも、着ていきたい。このドレスにパンツをレイヤードしたオールホワイトのコーディネートは、無敵になれる気がします(笑)。

●問い合わせ先:
ステラ マッカートニー ジャパン  tel:03-6427-3507

 

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パンツ¥34,560/アンダーカバー

アンダーカバーのパンツ

愛甲まみ | エディター

いままでは素材感の違う黒をワントーンでコーディネートすることが多かったのですが、この秋冬は黒を軸に、微妙に外したトーンをミックスしてみたいです。アイテム的にはパンツが欲しいなーと思いながらも、トレンドのスポーティなデザインはまるで似合わず、かといってオーセンティックなトラウザーも苦手とあって、なかなかピンとくるものがなく……。そんな中で見かけたアンダーカバーのトラックパンツ風のコレは、フォーマルなムードの要素を取り入れつつ、肩ならぬ腰の力が抜けたユルさもあって、自分のせまーい“ちょうどいい塩梅”ゾーンにするっと入ってきた一本です。

●問い合わせ先:
アンダーカバー  tel:03-3407-1232

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ピアス¥35,640/ブルマリン(ウールン商会)

ブルマリンのビジューイヤリング

編集S

ネックレスをあまりつけず、まとめ髪が定番の私には、揺れるイヤーアクセサリーが欠かせません。大ぶりのビジューイヤリングは、華やかで可愛いけれど、キラキラしすぎるのも気恥ずかしい。存在感とサイズ感のバランスがちょうどいいものに出合ったら迷わず購入してしまいます。ブルマリンのピアスは、花とピンクでなんともスイート。パールビーズも使われていて、真珠好きとしてはそれもうれしい。手持ちのアクセサリーに比べて甘いルックスですが、ラフなパンツスタイルが多い分、フェミニニティを一手に引き受けてくれて新鮮な着こなしが楽しめそう。ダークな色やコートなど秋冬は何かと重たいコーディネートなので、耳元に煌めきを添えたいです。

●問い合わせ先:
ウールン商会  tel:03-5771-3515

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ブラトップ¥140,400/ニナ リッチ(コロネット)

ニナ リッチのブラトップ

曽根英理菜 |「EDIT.FOR LULU 」バイヤー

サテンのブラトップは、しっかりとした重みのあるしわ加工の生地がとにかく綺麗で、しかも肌に触れた時にとても気持ちがいい。少しセクシーで品があって女性らしく、佇まいに静かな強さも感じられ、まさにニナ リッチらしい一着です。下にレースのトップや薄手のタートルニットを合わせて、強さのある華奢な存在感をアピールしたいです。サテンという素材はオールシーズン使えるので、一年を通して活躍させたいアイテム。あえてのしわ加工がヴィンテージ感を醸し出し、前から持っていたかのようなこなれ感も出してくれます。同型のピンクも狙っていて、今秋いちばんに手にしたいアイテムです。

●問い合わせ先:
コロネット  tel:03-5216-6518

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シャツチュニック¥19,440/ミディウミソリッド(マーコート デザインアイ 銀座店)

ミディウミソリッドのチュニック

編集I

無地の服が多いけれど、今季は久々にチェックが気になっています。すでにパンツにジャケットと順調にチェック物を購入していて、ついにいちばん出番が多いトップを見つけました。ミディウミソリッドのシャツチュニックはグレージュというニュアンスカラーと、襟と袖の黒のベロアリボンのコントラストが、ともするとホッコリしてしまうシャツスタイルを引き締めてくれます。詰まった襟元が女性らしいので、ボトムスはマイ定番のボーイフレンドデニムやカーキのベイカーパンツを。足元はコンバースをシンプルに合わせて、シャツを主役にしたスタイリングを楽しみたいと思っています。

●問い合わせ先:
マーコート デザインアイ 銀座店  tel:03-6264-5427

※『フィガロジャポン』10月号より抜粋

photos : SODAI YOKOYAMA, stylisme : ARISA TABATA, réalisation : AYA SASAKI

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