ヴィンテージ好きを公言するアーティスト・モデル３名が登場し、それぞれの行きつけや気になるショップをエリア別に案内する「東京ヴィンテージ案内」。

第1回は、ダンサーのアオイヤマダが登場。いつもは下北沢でよく買い物をするというアオイさんが、今回は原宿を開拓。昨年の夏、移転後からまだ足を運べていなかった、デプト キャットストリート店へ。

デプト キャットストリート店 / DEPT CATSTREET

「去年、デプトのルックブックのモデルをさせていただいたんです。このお店は点数が多いわけじゃないけど、オーナーのeriさんの想いが詰まっていて、こだわりがあって好きです」

柄ものやビビッドなカラーのアイテムから、オーガンジー、シワ加工のものまでバラエティ豊かなラインナップ。

「可愛い……顔がにやにやしちゃう（笑）」と、とても嬉しそうに洋服を手に取るアオイさん。「いつもカラフルなものを選ぶことが多いです。お母さんは白や黒い服が好きで、ブランドものも着るので私と真逆。おばあちゃんとはスタイルが似ていて、服を借りることもあります」

いちばんのお気に入りのグリーンのトップを離さず、さまざまなボトムをあてては悩むアオイさん。

今回の企画のコーディネートを考える一方で、近々控えているダンスの衣装も探していたアオイさん。「正直、ステージの上でドーンとパフォーマンスというよりかは、人の合間を縫って、階段を使って、そういうのが楽しい。この間はガラスケースに入って踊りました」どこかに違和感を残すような、記憶に残るようなパフォーマンスは、彼女のファッションスタイルにも通じる。

「ターシャ・テューダーという画家の方がいて、その人のスタイルが好きです。たまたま図書館で『ターシャ・テューダー 最後の言葉』という本を見つけて、言葉がよくて見ていたら、そこに載っているターシャさんの写真がすごく素敵で。

雑誌に載りたいとかそういうことでその服を選んでいるわけじゃなく、家で農作業するだけなのに、なぜそのスカートを履く!?　みたいな、自分しかいない場所、誰かに見られているわけではない日常でファッションを楽しんでいるんです。そうやって純粋に自分が着たいものを着ているのが、素晴らしいなと思って」

洋服のほかに、オーナーの審美眼によって厳選されたアクセサリーやバッグ、スカーフ、ベルトなども充実。

「あとは、想いが強いものにきっと惹かれるんだろうなと思います。デザインとか、紐の数とか。大事に着たくなるような、手仕事を感じるようなもの。もちろんシンプルなものでも手がかかってると思うんですけど、私の場合、目に見えるわかりやすい手のかかり方のものが好きです」

そんなアオイさんがデプトキャットストリート店で選んだスタイリングとは？

「奈良のお寺に行って階段を駆け上がりたい」

トップ￥15,120、パンツ￥12,960、頭に巻いたスカーフ￥1,620、バッグ￥18,360

パーティドレスからリワークされた、ボリューミーなフリルが利いたグリーンのオリジナルトップにひと目惚れ。「イエローがブーム」というアオイさんが選んだフレアパンツは、身体のラインが強調され、まるでこのまま踊りだすかのようなスタイル。「このままお寺の階段を駆け上りたい」と、まるでダンスのインスピレーションが沸いたかのようなスタイリング。サークルモチーフが好きなアオイさんらしいバッグをアクセントに、トータルコーディネートが完成。

▶▶AOIが選ぶ、いま欲しいアイテム４選

バッグ￥18,360

「丸がモチーフという時点で、私の心を掴んでる。丸は形を作るのが難しいから、ありがたみがあるんです」

トップ￥9,720

「黄色と緑の組み合わせが、まずいい。そしてボタンの必要性が、ないようであるような、そしてないようなところが好きです（笑）」

トップ￥14,040

「写真じゃ伝わらないけど、重さが好き。紐で結ぶようなデザインも和風で面白い」

ドレス￥12,960

「手間がかかっている感があって好きです。プリントではなく、刺繍で丁寧に作られた、想いを感じます」

 

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