遂に開幕! 『マドモアゼル プリヴェ展』の全貌。

特集

ロンドン、ソウル、香港、そして上海の街を魅了してきたシャネルの展覧会『マドモアゼル プリヴェ展』が遂に東京に上陸! 東京・天王洲アイルにあるB&Cホールに、シャネルのクリエイティブな世界観をたっぷりと堪能できる空間が登場した。

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会場入り口を入ると真っ先に目に飛び込んでくる階段。パリ・カンボン通り31番地の鏡張りの階段が、レイアウトに生かされている。 © CHANEL

会場の施工はともにパリの職人たちが担当。その着想源はパリ・カンボン通り31番地にあるマドモアゼル シャネルのアパルトマンだ。それはブティックやオートクチュールサロン、クリエイションスタジオ、そしてマドモアゼルの私的空間から構成される、現在でもメゾンの核となる建物。今回の展覧会場の中に入ると、そこには東京のために演出された空間が広がっている。

ここ東京ではマドモアゼル・シャネルが愛した5つのカラーをテーマに展示を構成。オートクチュール、ハイジュエリーそしてN°5のクリエイティブな世界、そしてシャネル自身のアイデンティティに触れることができる充実した展覧会になっている。

ホワイトが創り出す豊かなニュアンス。

Mirror White

まずはホワイトの部屋からスタート。美を表現するための定番色としてマドモアゼルが愛した白は、1921年に発表された伝説的なフレグランス「シャネルN°5」の外箱にも使われている。ルックを印象付ける色としても多用されるシャネルの白。シルクシフォンやツイードに加え、マットなものから真珠のような光沢を放つ白まで、さまざまな表情を見せる。

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ミラーホワイトの展示風景。さまざまな色合いと素材感のホワイトが共演。© CHANEL

今回は、2017年春夏 オートクチュール コレクションで発表されたツイードコートも展示。ライニングに用いたシルバーと、襟やカフスにあしらった17,000個もの輝くスパンコールによって、美しく繊細な白が際立っている。なかでもミラー刺繍を施したパンツスーツを着たトルソーが着けているミラーマスクは必見。シャネルのアトリエが手がけたマスクは東京だけの展示となっている。さらに1932年に発表されたジュエリーコレクション「ダイヤモンド ジュエリー」の復刻版もお目見え。ダイヤモンドの純粋な白い輝きを堪能したい。

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1932年に発表された「ダイヤモンド ジュエリー」と、直線的なボトルデザインが特徴のN°5のディスプレイ。モダンで建築的なラインのニッケルクロム製トラベルケースも当時話題となった。 © CHANEL

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マスキュリンな雰囲気と繊細さを併せ持つベージュ。

Beige

「ベージュは私の色。決して時代遅れにならない色よ」とはマドモアゼル シャネルの言葉。サンドベージュから煙草の色、ハニー、褐色に近い色合いまで、シャネルのベージュは多岐にわたる。

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2階部分は、階段を挟んで左側がミラーホワイト、右側がベージュの展示スペース。© CHANEL

今回、展覧会のために準備された、シャネルのクリエイションスタジオへと続くドアをイメージしたアートピースの色もやはりベージュだった。このアトリエ・ルサージュによる刺繍をあしらったドアもかなりの力作。その繊細な手仕事はひと目見ただけでは刺繍だと気付かないほどだ。マドモアゼル・シャネルもベージュに囲まれて過ごす日々を愛し、洗練された女性を表現する色としてクリエイションにも多用している。

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ベージュという色の表情の豊かさに驚かされる。© CHANEL

今回展示されている2016年春夏 オークチュール コレクションのピースを見ても、ベージュの表情の豊かさに驚かされる。サンドカラーのクレープ素材に木やガラスのビーズ、クリスタルのラインストーンをあしらったロングドレス。そして花びらと羽飾りのシャーリングで仕上げられたシルクチュールのドレス。どれもメゾンのメティエダール(芸術的な手仕事)が可能にするベージュのラグジュアリーな表情。それを間近で観られるチャンスを逃さないで!

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N°5とともに展示されているのは、パールとダイヤモンドを組み合わせたジュエリー。© CHANEL

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息をのむほどの美しさを放つジュエリーを至近距離で見られる。© CHANEL

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革新性を表現し続けるブラック。

Black

それまで喪を示す色だった黒。その伝統的な衣服の慣習から黒を解き放ったのもシャネルだった。彼女の手によってエレガンスの象徴となった黒は、カール・ラガーフェルドやヴェルジニー・ヴィアールにより再解釈されながら、モダニティを纏ったメゾンのキーカラーとして重用されている。

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カンボン通り31番地のアパルトマンでシャネルが友人たちを招いた、漆塗りのコロマンデル屏風が広がったダイニングルームをイメージしたブラックの展示。© CHANEL

2015/16年秋冬 オートクチュール コレクションで発表されたひび割れ加工を施した黒のパテントレザーのジャケット。そして2019/20年秋冬 オートクチュール コレクションの黒いベルベットのスリーピース風ドレス。どちらももうひとつのキーカラー、白と組み合わせてシャネルらしいモダンで媚びないエレガンスを表現している。

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2019/20年秋冬 オートクチュール コレクションにて発表されたスリーピース風ドレス。© CHANEL

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力強さと華やかさを象徴するレッド。

Red

マドモアゼル シャネルが「生命と血の色」と表現し、生涯愛した色、赤。自らも赤い口紅を好んだ彼女は、1955年に発表したハンドバッグ「2.55」の内側のライニングにも深紅のレザーを採用した。現在でも続くシャネルのオートクチュール コレクションではコーラルからバーミリオンレッド、紅色、ガーネット、ルビーまで、さまざまな赤が用いられている。その力強さを秘めたエレガンスはまさにマドモアゼル シャネルそのもの。

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コレクションごとに鮮烈なイメージを放つ、レッドをフィーチャーした展示。© CHANEL

2014/15年秋冬のオートクチュール コレクションで発表されたネオプレンのショート丈ドレスは、製作時間なんと610時間。レッド、オレンジ、アイボリーのシルククレープの花飾りを全面にあしらい、赤いストーンの刺繍が施されている。その繊細な手仕事は圧巻!

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メティエダールのアトリエの卓越した技術を間近で目撃。© CHANEL

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壮麗なアート作品に通じるバロック調のゴールド。

Baroque Gold

ゴールドもまた、マドモアゼル シャネルが重要なインスピレーション源として捉えていた色。1910年以降、シャネルはゴールドのラメやレース、刺繍、ワックス加工のサテンなどを取り入れてきた。輝きを放つゴールドはメティエダールの技術を存分に表現できる色のひとつでもあり、オートクチュール コレクションでもたびたび登場する。この展覧会でもカールが手がけたささまざまなゴールドのピースが並び、シャネルが誇るメティエダールの魅力を体感できる。

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ゴールド1色、またはほかの色を引き立て華やかさを添えるためにゴールドが用いられる。© CHANEL

そして、ハイジュエリーにも注目。32年制作のブローチ「ソレイユ」や、獅子座のもとに生まれたシャネルがライオンから連想した「ヴェニス」などの復刻版も展示されている。

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メタリックな素材感と相まって圧倒的な存在感を放つ。© CHANEL

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毎日開催! 参加型ワークショップ。

会期中は、シャネルならではのスペシャルなワークショップも入場無料で開催中。刺繍のアトリエ、モンテックスのワークショップでは、高い技術を誇る刺繍職人と一緒に2種類の合同作品の制作に参加することができる。さらにハイジュエリーの職人によるワークショップでは金箔貼りの体験を、シャネルN°5の専門職人によるワークショップでは香水のボードリュシャージュ(ハンドシーリング)を学べる。また、会場内ではソフィア・コッポラがガブリエル・シャネルにオマージュを捧げて制作したショートフィルムも上映している。

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会場内に設けられたワークショップ会場。© CHANEL

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現在はモンテックスによる刺繍のワークショップを開催中(11月3日まで)。予約はシャネルの公式LINEから。© CHANEL

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熟練の刺繍職人の技を間近で見られる、またとない機会。© CHANEL

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夜には外壁が鮮やかなレッドにライトアップされ、天王洲の運河沿いの風景に彩りを添える。© CHANEL

『Mademoiselle Privé Tokyo
マドモアゼル プリヴェ展 – カブリエル シャネルの世界へ』

期間:2019年10月19日(土)〜12月1日(日)
会場:B&C HALL - 天王洲アイル
東京都品川区東品川2-1-3
開)11:00〜20:00(最終入場19:30)
入場無料
予約制(予約はシャネルLINE公式アカウントより)
https://mademoiselleprive.chanel.jp

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Kōki, が出合った、シャネルN°5 の世界。

texte : TOMOKO KAWAKAMI

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