シトウレイのパリコレ日記 【パリコレ日記 vol.1】シトウレイを虜にした5ブランド。

Fashion 2020.03.11

シトウレイです、Bonjour!

今年もパリコレに行ってきました!
今シーズンはストリートでの撮影はもちろん、ショーもたくさん見させてもらう機会に恵まれたので(僥倖!)フルスロットル、張り切ってショー・レポートを全4回でお届けします!

まずパリコレ初日はKIMHĒKIM(キムヘキム)。今シーズンでパリ2回目のブランドなんだけど、とにかくパンチのあるデザインが特徴! だってファーストルックこれですよ、これ!

服っていうかこれ厳密に言うとハート形の鏡だよね……。お察しのとおり、今シーズンはハートマークのモチーフがたくさんあって、キャッチー&パワフル!
そうそう、ハートマークといえば髪型までハートマークもあったりしてて。

キムヘキムは、時代と波長がシンクロしているデザイナーさんというかブランドだなって思う。なんていうかストリートで流行っているもののテイストとかシルエットとかが、そのまま自分の気分と同期しているというか。勢いを感じるブランドのひとつ。

勢いを感じるブランドといえば、MARINE SERRE(マリーンセル)
詳しいルックはコチラをチェックしてもらえたら、と思うんだけど、私的には特に見てて印象に残ったのは、洋服というよりも小物関係。

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ここはサステナビリティがいまみたいに大きなうねりを見せる前から、地球の環境のことに取り組んでいたブランドなんだけど、手に持っているのは小さなバッグ、ではなくマイボトルケース。

サステイナブルに生きていたい、かつできればおしゃれな方法で……って考えるのはファッション好きなら当然のことで。マリーンセルはそういう私たちの欲張りな気持ちに添う方法で、ファッションを、サステイナブルを提案しているところが私はとっても好き。

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パリコレ2日目のハイライトはズバリDIOR(ディオール)

今回は60~70年代のイタリアのフェミニストアートにインスピレーションを得たとのことで、ま、さ、に! その年代のアイテムとかシルエットとか、スタイリングとかでちょうど私のいまの気分のものがたくさん!
あー、もうシャツにネクタイとか巻いて、ジャストサイズのVネックニットとかベストとかそういう格好したいわー、キッチリ感がある感じ。

ショーのルックはコチラ

あと注目は頭! 構造的に難しい人以外は(めっちゃアフロとか)総じて何かかぶったり巻いたりしてて。見てたら私もバンダナ巻いてみたくなったけど、これ私がすると追い込み時期の受験生みたいになるのでは(「必勝!」とか書いてあるパターン)……と二の足を踏んでおります。

閑話休題。
パリコレ初日、2日目ってわりと若手ブランドのショーばかりだったんだけど、数シーズン前からディオールという誰もが見なくちゃいけないブランドが入ってきて。

それまではパリコレって初日は飛ばして、2日目、3日目から入ってくる人が少なくなかったのだけど、ディオールのおかげで初日からしっかりパリに入る人が多くなったんです。
みんなが早く入ったからこそ、いままではスルーされてた若手のブランドが多くの人に見られる機会が増えて。

なんていうのだろう、そういう大御所だからこそできるバタフライ効果的での若手をフックアップする姿勢、とってもクールでスマートだと思う。

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さ、お次はKOCHÉ(コシェ)

日本のディストリビューターの旗福さんが「こんなエモーショナルなショーって本当に新鮮で!」って言ってたのが印象的だった。

ショーのルックはコチラ

フィナーレでデザイナーのクリステルが登場。コシェのことはわりと初期から知っていて、応援しているブランドのひとつなんですが、彼女の顔はどんどん凜々しく美しくなっていると思う。デザイナーとしての自信と矜持がそうさせているんだと思う。

そして前半のトリを飾るのは、SAINT LAURENT(サンローラン)

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もうね、

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なんていうか、

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心の底から

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好きがすぎる!!!!!!!!

サンローランはモードとファッションが大好きで、かつ自立心がある人じゃないと(「人は人、自分は自分」って割り切ってる人というか。人と自分を比べないというか)着こなせない、ある意味人を選ぶ服だと思う。そしてそれがファッショニスタの「挑戦」欲を刺激するんだろうな。

そういえばライターの栗山さん(攻め系モードファッションといえばこの人!)と歩き話をしていた時に「私スパッツ好きだから、今シーズンのサンローラン買いたいのいっぱいあるんですよ~」と言っていたのだった。
ちなみにレギンスではなくスパッツ、と言っていたのが私的にはキュンときました。

ショーの様子はコチラ

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ショーが終わって興奮冷めやらぬままにお外に出ると、

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パリの顔、エッフェル塔がそびえてる。
夜のエッフェル塔は昼のエッフェルよりもなまめかしくて、かつ威厳がある(と私は思う)。パリの女王って感じ。

そうそう! パリでトライしたのがLIME(電動キックボード)。パリの新しい交通手段。

みてみてシトウのこの勇姿!

…え? 何? なんかスローがすぎないかって?
お察しのとおり本来ならばもっとスイスイ街を縫うように走り回るのがLIMEの醍醐味なのですが、シトウ生来のビビりなもので、早歩きくらいのスピードで動いておりました……。でも楽しかったよ!

というわけでパリコレ・レポートその①はここまで!
ではではまた次回、チャオ!

REI SHITO

日本を代表するストリート・スタイル・フォトグラファー、ジャーナリスト。STYLEfromTOKYO主宰。
毎シーズン、世界各国のコレクション取材を行い、独自の審美眼で綴られる言葉と写真が人気を博している。ストリートスタイルの随一の目利きであり、「東京スタイル」の案内人。ストリートスタイルからランウェイまでファッションに対する幅広い知見から、企業のアドバイザー、商品プロデュース、ファッションセミナーなどジャンルを超えて活動の幅を広げている。
2020年4月中に、パリコレ会場付近で撮影したスナップをもとにファッションを語る無料オンラインセミナーを開催予定。

セミナー詳細:https://www.ifi.or.jp/news/?itemid=40&dispmid=525
Instagram: @reishito

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photos et vidéo et texte : REI SHITO

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