メゾンの想いが込められた、エシカルな服&小物とは?

特集

エシカルとおしゃれの両立が身近になったいま。地球に優しいアイテムを選んで、心も身体も心地よく過ごしたい。

Hermès|エルメスが未来へ繋ぐ、世界で唯一の染色技術。

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熟練の技による色の魔法を手首やバッグに飾り、エレガントなアクセントに。ツイリー(86×5㎝)¥50,600/エルメス(エルメスジャポン

およそ100年前にヨーロッパで生まれた染色技法、マーブルプリント。エルメスは過去の見本帖に保存されていた生地を手がかりに、廃れてしまったこの技術を長年探し求めていた。ようやく出合った地が日本の京都。ドイツでマーブルプリントの技術を学んだ京都マーブルの創業者の家族が技を継承し、守り続けていた。色付けした澱粉ペーストを巧みに組み合わせて圧縮し、絹布にマーブル模様をプリントする独自の技法。繊細な手仕事による複雑な柄の組み合わせと独特な色彩は、ほかに類を見ない。この小さなツイリーは、エルメスが未来へと技を繋げる鮮やかなバトンだ。

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Loewe|余剰レザーで、色とりどりの未来を編む。

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ショルダーストラップ付きの「ウーブン バスケットバッグ」(H16.5×W27×D16㎝)¥278,300/ロエベ(ロエベ ジャパン クライアントサービス

ロエベは今年3月から「サープラス プロジェクト」をスタート。コレクションを制作する過程で生まれたダメージが少ない余剰レザーを使い、新たなプロダクトを作るアップサイクルな試みだ。第1弾は、職人が伝統的な手仕事でレザーを編んだ「ウーブン バスケットバッグ」。ロエベの象徴であるなめらかなスムース・クラシック カーフスキンとシボ感のあるソフト・グレインド カーフスキンを市松模様に編み込んで製作。さまざまな端切れを使用するため、アボカドグリーンやアイボリー、ホワイトと色彩も豊かに。裏地を付けないバスケットは、革そのものの風合いが堪能できる。

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Balenciaga|動物も人も同じように、幸せに暮らしていくために。

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バックには“MEOW!”(ミャオ!)と鳴き声をプリント。オーバーサイズのTシャツ¥67,100/バレンシアガ(バレンシアガ クライアントサービス

ピンクのヴィンテージライクなTシャツに、個性的な猫のポートレートをプリント。バレンシアガは動物救助サービスを支援するカプセルコレクション「I Love Pets」を発表した。Tシャツやフーディなどで構成されるコレクションの売り上げの10%が、放棄されたり虐待された動物を新しい飼い主と繋げるフランスの動物保護慈善団体La SPAに寄付される。さらにバレンシアガは、シェルターからペットを引き取るためのアドバイスが受けられるホットラインを設置。背中には、電話番号もプリントされているので、着ることで動物愛護のメッセージを発信できる。

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Jil Sander+|美しさと実用性を追求した、リサイクルナイロン。

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耐久性のあるパッカブル仕様のインシュレーター¥213,400/ジル サンダー+ バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー(ジルサンダージャパン

山のそばで育ち、アウトドアスポーツを愛するクリエイティブディレクターのルーシー&ルーク・メイヤー夫妻。「都会から抜け出した暮らし」をコンセプトにしたジル サンダー+は、彼らのライフスタイルの中から生まれたサステイナブルな哲学が反映されている。白のダウンジャケットはリサイクルナイロン糸を使い、軽く強度のあるリップストップ生地で製作。化学染料は使わず天然素材で染色し、ピュアなトーンに仕上げた。さらに、速乾性もあり、コンパクトに収納できる巾着袋も付属。実用的でシンプルなものこそ長く着続けられるという、ふたりの信念が詰まった一着だ。

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Ssōne|デッドストックの生地で、ドレスをアップサイクル。

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シルクやリネン、コットン、ビスコースなどをパッチワークし、温もりのあるマキシ丈ドレスが誕生。ドレス¥209,000/ソーンロンハーマン

数々のハイブランドで20年以上もデザイナーとしてキャリアを積んだロンドン在住のキャロライン・スミスソン。環境に負荷を与え続ける現状のファッションシステムに疑問を感じ、2018年に自身のブランドを立ち上げた。天然素材や草木染めなどサステイナブルな生地やデザイン、手仕事にこだわったコレクションを発表。無駄をなくす「ゼロ・ウェイスト」をスローガンに掲げて、デッドストックやリサイクルされた生地を活用。このドレスは過去のコレクションで残った生地をインドの職人が手仕事でパッチワーク。さまざまな色と素材でノスタルジックなハーモニーを奏でる。

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Coach|野菜や果物で染めた、土に還るおいしいレザー。

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60年代に生まれたタイムレスなバッグ「エルゴ」(H29×W25×D5㎝)各¥101,200/コーチ(コーチ・カスタマーサービス・ジャパン

革自慢のコーチがオリジナルナチュラルレザーを使ったバッグを発表。植物タンニンでなめしたレザーを野菜や果物、植物などで染色し、天然のオイルで仕上げた、コーチのプロダクトの中で最も環境に優しい土に還るレザーだ。さらにキャロット(写真右)やプラントグリーン(サボテン・写真左)、ターメリックルート(ウコンの根)、レッドフルーツなど、染料に使った原材料をそのままネーミング。自然由来の色に染まったバッグ「エルゴ」は、使い込むほどに風合いを増し、使う人の個性を刻んでいく。地球環境に与える影響を軽減する、コーチの新たなステイトメントバッグだ。

ジュエリーにシューズ、地球に優しいアイテムたち。

*「フィガロジャポン」2021年6月号より抜粋

photos : HIROKO MATSUBARA, stylisme : MAYU YAUCHI, texte : MAKI SHIBATA

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