2021年 第74回カンヌ国際映画祭 おしゃれ好き注目のカンヌのファッションイベントは?
Fashion 2021.07.18
74回目を迎えたカンヌ映画祭は、モードがレッドカーペットだけのものではないことを教えてくれた。実際、フォトコールも同じくらい興味深いファッションイベントだ。今年の最も美しいルックは? 写真で振り返る。
ステラ・マッカートニーのサングラスをかけたマリオン・コティヤール。 photo : Getty Images
ファッション界が待ち望んでいるカンヌのイベントは、レッドカーペット...だけではない。フォトコールも同じくらい注目を集める。荘厳さでは劣るとは言え、さまざまなスタイルが登場して見所いっぱいのイベントだ。
映画祭のグラマラスな気分をアップするのはレッドカーペットの敷かれた大階段だが、その後、セレブリティは、昼間に行われる伝統のフォトセッションであるフォトコールに出席することが義務づけられている。
フォトコールでのスタイルは、豪華さやきらびやかさではレッドカーペットには劣るが、考え抜かれたルックであることには変わりない。今回もセレブたちが洗練された装いを見せてくれた。
クラシックスタイルをチョイスする人もいれば、大胆なルックで現れるスターもいる。例えば、毎年、驚きのスタイルをチョイスするマリオン・コティヤール。レオス・カラックス監督の映画『Annette』のフォトコールに、彼女は黒と白のプリントシャツにサイクリングパンツのセットアップで登場。90年代のエスプリと“アスレジャー”の要素を合わせた100%シャネルの装いは話題をさらった。
シャルロット・ゲンズブールは、映画『Jane par Charlotte』のフォトコールで、サンローランのサファリジャケットとヴィンテージジーンズを組み合わせたトータルデニムのルックで現れた。その隣では、母ジェーン・バーキンもバギージーンズと白シャツのコーデをチョイス。シンプルな組み合わせだが、インパクトがあった。
『Stillwater』の主演女優カミーユ・コタンは、襟元までボタンを留めた修道服のような白いシャツドレスにディオールのチェーンベルトでアクセントを付けたスタイルで、フォトコールに登場。プラットフォームシューズを合わせ、クールな印象に仕上げた。彼女のイメージにぴったりの、違和感のないシンプルな装いだった。
その後、イギリスの女優のティルダ・スウィントンが、ウェス・アンダーソン監督の映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』のフォトセッションに登場。ハイダー アッカーマンの鮮やかなブルーのオーバーサイズブレザーとパンツのアンサンブルで、海辺にぴったりのビタミンカラーコーデを披露した。
象徴的なレッドカーペットほど華やかではないが、それでもフォトコールはエレガンス、大胆さ、そして最先端のルックが混ざり合う、見逃せないショーケース。おしゃれ好きを楽しませてくれる。
text : La rédaction (madame.lefigaro.fr)