ダイアナ妃からキャサリン妃に受け継がれた、世界でいちばん愛される婚約指輪とは?
Jewelry 2022.02.17
12カラットのオーバルサファイアを14個のラウンドダイヤモンドが囲む......ダイアナ妃がガラードで選んだエンゲージリングはその歴史もさることながら指輪のデザインそのものが魅力的だ。キャサリン妃の指に輝くようになったいまも、とても人気があるという調査結果が出た。
かつてダイアナ妃のものだったサファイアのエンゲージリングは今、キャサリン妃の指に輝いている。photo: Max Mumby/Indigo/Getty Images
王室のエンゲージリングというテーマなら、話題には事欠かない。グレース・ケリーに贈られたのはカルティエのダイヤモンドのソリテールリングだし、ハリー王子がメーガン・マークルに選んだのは特別な思いのこもった3つのダイヤモンドのリングだ。しかし、ダイアナ妃がチャールズ皇太子との結婚式の際に選んだジュエリーほど話題になった婚約指輪はないだろう。強烈なブルーのサファイアは、当時の風習に反してダイアナ妃が自ら望んで選んだもの。やがて悲劇の象徴となる12カラットのセンターストーンはイギリスのジュエラーであるガラードの製品だ。ダイアナ妃は離婚後もこの指輪を薬指から滅多に外さなかった。時を経て長男のウィリアム王子がこれを意中の人に贈り、2011年4月29日に二人は結婚した。ケンブリッジ公爵夫人キャサリン妃とウィリアム王子の結婚生活はすでに10年以上に及ぶ。
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ダイヤモンド婚式
バレンタインデーに先立ってデザインバンドルズ社が実施した調査によると今でもこの指輪の人気は衰えていないようだ。キャサリン妃のエンゲージリングがGoogle検索される回数は月間32,000回以上にも及び、ネットユーザーの間では他のどんな王族のリングよりも遥かに人気のソリテールリングとなっている。メーガン夫人のウェディングドレスの方が、ダイアナ妃のドレスよりもずっと人気があったことを考えても、これは驚くべき結果だ。
最近、エリザベス女王が王位継承に関する立場を鮮明にしたため、ウィリアム王子夫妻にはまだ若干時間のゆとりがあるものの、この指輪の持ち主が将来のイギリス王妃となることは間違いない。
text: Anne-Sophie Mallard (madame.lefigaro.fr)