サカイの阿部千登勢とカルティエの出会い。

Jewelry 2022.07.07

イヤリング、ダブルフィンガーリング、トリプルフィンガーリング……。彼女自身永遠のアイコン「トリニティ」を愛し、長年身に着けてきた。サカイのデザイナー兼ファウンダーの阿部千登勢がカルティエとの出会いによって新たな「トリニティ」の可能性を生み出した。ミニマルで、独特で、グラフィック。この対話によって新たな解釈が加わり進化を遂げた

サカイの阿部千登勢がカルティエのトリニティを再解釈すると-01.jpg

カルティエのアイコニックなコレクションに個性を添える完璧なバランス。

伝説的なコレクションを別ブランドのデザイナーが再構築するという試みは、すでに多くのメゾンが挑戦している。しかしそれがカルティエとなると話は別だ。1924年にルイ・カルティエの発案で「トリニティ」が誕生して以来、3色のゴールドのリングが交差するこのジュエリーは、ダイヤモンドがあしらわれたタイプからセラミックのものまで、絶えず進化を遂げてきたが、今回そのカルティエがサカイの阿部千登勢との出会いによって限定「トリニティ」が発表された。

1999年以来、彼女はその慧眼によって、トレンチコートのような必須の定番アイテムの新たなシルエットの可能性を追求し続けている。構造やスケール感のコントラストが利いた品格のあるデザインは、いまや彼女のクリエイションのシグネチャーとなっている。

ではなぜカルティエの数ある名品のなかで「トリニティ」を選んだのだろう? 「ひとつ目の理由は、彼女がこのリングを愛しているからです。そしてもうひとつの理由は、「トリニティ」こそ、100年近くもの間、エフォートレスにその姿を変えてきた、時代を超えたジュエリーの象徴であるからです。この新たな限定コレクションは、美と創造性の境界線を押し広げるメゾンの能力を明らかにするものです。オリジナルの「トリニティ」の本質を大切にしながら、大胆なデザインに仕上がっています」とカルティエのカルティエ シニア ヴァイスプレジデント&チーフ マーケティング オフィサーのアルノー カレズは話す。

日本人デザイナーによって再構築され、新たな可能性を纏った「トリニティ」コレクション。こうしてアナトミックな魅力を湛えたゴールドリングの限定コレクションが生まれた。指の間に滑り込み、肌になじみ、あるいは耳の上でバランスをとる。ベラ・ハディッドを筆頭に、サカイのショーでモデルたちが証明したように、どんな装いにもしっくり合う、朝から夜まで日常を彩ってくれる新しい相棒の誕生だ。

サカイの阿部千登勢がカルティエのトリニティを再解釈すると-02.jpg

photography: Rene Habermacher © Cartier text: Sophie Mallard (madame.lefigaro.fr)

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