自由に羽ばたく鳥をイメージした、 ショーメの新作ハイジュエリー。
Jewelry 2024.02.04
1月のオートクチュール週間を彩るもうひとつのイベントは、いくつものメゾンが発表する、ハイジュエリーの新作。ヴァンドーム広場12番地のショーメの本店サロンでも、新たなピースがお披露目された。
「Un air de CHAUMET -アネールドゥ ショーメ」と名付けられた8ピースからなるカプセルコレクションは、空に向かって羽ばたく鳥たちの姿をイメージしたもの。プレゼンテーションが行われたサロンには、インスピレーション源となった、鳥や翼を持つ動物たちをかたどったアーカイブ作品も展示されている。前コレクションでは庭園の植物を描いたショーメだが、このカプセルコレクションは、シンプルな中に動きを感じさせるダイナミックなジュエリー集。ブローチを基本に、ティアラとイヤカフをプラスした8点だが、随所にトランスフォーマブルなアイデアが盛り込まれて、何倍にも楽しめる。
「プリュム ドール(金の羽根)」のティアラ。羽根の部分を取り外してブローチやヘアオーナメントとして身に着けることもできる。
ヘッドオーナメントにも姿を変える「バレエ」のブローチは、ツバメたちをかたどって。
高い精神性を想起させるというキジをイメージした「プリュム ドール」、愛らしいツバメが連なって飛ぶ姿を描いた「バレエ」、カワセミの躍動感あふれる飛翔の姿を表現した「アンヴォル」、そして尾羽の美しい極楽鳥をモダンにデザイン化した「パラード」――コレクションは4テーマ、各2ピースからなる。
「アンヴォル」のヘアオーナメントとイアカフの組み合わせ。ヘアオーナメントはふたつに分けられ、ブローチとしても身に着けることができる。
極楽鳥をかたどった「パラード」のイヤカフとイヤリング。イヤカフはブローチとしても。
「アンヴォル」では、ホワイトゴールドに、スケールセッティングとビーズセッティングのダイヤモンドというピュアな色使いが、躍動的なデザインを引き立てている。ツバメたちの「バレエ」では、ピンクゴールドで表現したツバメの特徴的な尾羽が愛らしい。
ゴールドスミス(金細工師)のルーツを大切にするショーメらしく、「プリュム ドール」と「パラード」では、メゾンを象徴する金細工のテクニックを駆使。ダイヤモンドをちりばめたホワイトゴールドと、細工を施したピンクゴールドが加わって、立体感のあるデザインになっている。
長い歴史とティアラのイメージを持つショーメの、ダイナミックでコンテンポラリーな側面を物語るコレクションだ。
●問い合わせ先:
ショーメ
tel : 03-5635-7057
www.chaumet.com/jp
text: Masae Takata(Paris Office)