好奇心あふれるガストン-ルイ・ヴィトンにインスパイアされたファインジュエリーコレクション。
Jewelry 2024.02.13
ルイ・ヴィトンの孫にあたる3代目のガストン-ルイ・ヴィトン(1883~1970)。1936年にメゾンを継いだ彼は、"人生と学習に情熱を注ぎ、ユニークでモダンな魅力にあふれる人物"と紹介される。そんな彼にインスパイアされた「レ ガストン ヴィトン」が発表された。これはメゾンにおける初のメンズファインジュエリーコレクション。でもジェンダーレスの時代である。可愛いのだから、男性に独占させておくのはもったいない!
ルイ・ヴィトンが発表したメンズファインジュエリーコレクション「レ ガストン ヴィトン」。
コレクションのお披露目はセーヌ川に面したLV DREAMにて行われた。まずはガストン-ルイ・ヴィトンの世界を知り、そしてファインジュエリーを発見! photos:Mariko Omura
---fadeinpager---
ウォッチ&ファインジュエリー部門の アーティスティック・ディレクター、フランチェスカ・アムフィテアトロフはガストンが繊細であり、また外の世界に対してオープンな姿勢である現代の男女と多くの共通点を持つことに着目。そこから、3章からなる16点のアイテムと2点のマスターピースで構成される「レ ガストン ヴィトン」が誕生したのだ。リング、ペンダント、ネックレス、タグ、グルメット、ブレスレット、ピアスに、メゾンならではのモノグラムとトランクの物語がコンテンポラリーにデザインされたコレクションだ。
イエローゴールドと組み合わされた新たな素材はソリッドながら軽いチタニウムで、デニムにインスパイアされた深いブルーは「レ ガストン ヴィトン ブルー」。左はレーザーカッティングでモノグラムを緻密に表現したリング。3つのパートが組み合わされたリングはスライドの遊びが楽しめる。右は実際に使用可能なペン・ペンダント。
「自分はトランクの中で生まれるところだった」と生前ガストンが語っていたのは有名な話。ルイ・ヴィトンにトランクは多数あれど、これが間違いなく最小サイズ! 愛らしい極小のプロポーションに刻印が精緻に施されダイヤモンドで彩られたペンダント(左)とネックレス(右)。ピアス、ブレスレットもあり、これらも気になる。
「グルメット」に表現されているのは、教養豊かで好奇心旺盛なガストンの一面。ネックレスはソリッドでエレガント、モダンなデザインで再解釈されている。
---fadeinpager---
「ガストン-ルイ・ヴィトンの驚きに満ちたキャビネット 」という本を開いてみよう。蒐集家だった彼の多岐の分野にわたるコレクション、彼の手によるタイポグラフィー、彼の時代に創設したトイ部門の木製玩具......楽しい驚きに満ちていて、彼の独創性、旺盛な遊び心、チャレンジ精神を発見する手がかりとなる1冊だ。新しい素材や新しいメカニズムなどが登用された「レ ガストン ヴィトン」のジュエリーには、メゾンの伝統の未来に向けたそんな彼の眼差しが込められているよう。
透かし彫りのモノグラムのタグペンダントはイエローゴールドあるいはイエローゴールド×チタニウムあるいはホワイトゴールド×ダイヤモンドの3タイプ。透かしモノグラムのタグピアスもあり、これはホワイトゴールドで片耳用だ。これらはコンテンポラリーでどんな装いにもマッチする。
左: ホワイトゴールド×ダイヤモンドのリング。 右: ホワイトゴールドのリング。
editing: Mariko Omura