ジュエラーとセレブの夢のようなコラボ!
Jewelry 2024.03.29
ハイジュエラーのブランドアンバサダーに任命されているセレブリティは枚挙にいとまがないけれど、そのなかでもとびきりのビッグネームたちが、それぞれのジュエラーとの結びつきをさらに深めている。特別制作のジュエリーから、限定ウォッチ、クリエイティブなコラボレーションなど、各メゾンが趣向を凝らした逸品を発表。
カルティエ × ティモシー・シャラメ
ティモシーのために制作した、
唯一無二のジュエリー第2弾。
カルティエは、昨年に続きアンバサダーを務めるティモシー・シャラメとメゾンのジュエリーアトリエとの対話によってユニークピースのジュエリーを制作。去る2月にイギリスで行われた『デューン 砂の惑星 PART2』のワールドプレミアのレッドカーペットで披露した。
ティモシーがワールドプレミアで身につけた作品は、第1弾のジュエリーと同様にカルティエの歴史的ピースを収蔵する「カルティエ コレクション」に加えられ、世界各地の主要な展示会などで一般公開される予定。Cartier @ Julian Ungano
今回のクリエイションは、2023年に発表された映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』のプレミアで披露されたネックレスに続く第2弾。カルティエのパリのジュエリーアトリエにて、ティモシー・シャラメとカルティエ ジュエリー&ウォッチ クリエイティブディレクターのマリー=ロール・セレードとの会話によって始まった。ふたりは映画のスチール写真を参考にし、メゾンのアーカイブに触れながら、お互いのインスピレーションや映画『デューン 砂の惑星』の美学を共有し合った。その結果完成したジュエリーは、900個を超えるカラーストーンを使用し、映画の象徴である砂漠と砂、そして自由民族フレメンの特徴である鋭いブルーの瞳を表現したものに。ネックレスはモジュール式になっていて、異なる色合いが表裏に配置され、ネックレスを回転させることでストーンのコンビネーションを選べるのが特徴となっている。
Cariter © Mathieu Lavanchy
ひとつの面は、オレンジ、イエロー、ブラウン、ホワイトのニュアンスを持つダイヤモンドによってプレシャスな砂漠の風景が描かれ、ところどころに配されたリバースセッティングのダイヤモンドのトゲのようなテクスチャーが、険しく過酷な地形を想起させる。反対の面のテーマカラーとしてメゾンが選んだのはブルーのニュアンス。サファイアとスピネルが、作中で映し出されているフレメンの印象的なブルーの瞳が放つ生命力と力強さを再現している。
「マリー=ロールと私はカルティエ スタイルを通して、砂漠と『デューン』の厳しくも美しい世界観を表現する方法を見つけることができたと思います。それは最初のコラボレーションのキャンディケーンのようなファンタジックな作品とは対照的に仕上がりました」とティモシー・シャラメは今回のコラボレーションについて語っている。
Cariter © Mathieu Lavanchy
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ブルガリ × BLACKPINKリサ
リサのモダンな感覚が吹き込まれた、
限定ウォッチが登場。
ミューズであり現代のシンボルであるBLACKPINKのリサと、時代を超えたアイコン「ブルガリ・ブルガリ」との出合いにより、「ブルガリ・ブルガリ LISA 限定モデル」が誕生。待望の第2弾が発売となる。
リサと「ブルガリ・ブルガリ」のコラボレーション第2弾として24年6月に発売予定。
1975年に生まれたウォッチ「ブルガリ ローマ」をモチーフとして1977年に発表された「ブルガリ・ブルガリ」。古代ローマの硬貨に記された皇帝の名のようにベゼルに刻印された14文字のダブルロゴは「時のジュエラー」と称されるブルガリの独自性のあるスタイルを体現している。ブランド名を時計のデザインエレメントにすることは当時としては画期的なことであり、いまなお強い印象を放つ。大胆な発想でブランド名をウォッチに刻んだブルガリと、時代に合わせ独自の表現で発信を続けるアーティスト、リサのコラボレーションは自然の流れで生まれ、先見性にあふれたスピリットを互いに分かち合ったものとなった。
今回のコラボウォッチは、ピンクゴールドのベゼルの上に「BVLGARI BVLGARI」の文字が燦然と輝き、またダイヤルではマザーオブパールのモザイクが繊細かつ優しげに光を反射し、フェミニンかつモダン、そしてプレシャスな雰囲気を醸し出す。400ピースを超えるマザーオブパールの細かなスクエアは、幾何学的なモチーフを生み出すため、ひとつひとつカットされ、ダイヤル上に組み合わされている。この新しいモザイクダイヤル技法が織りなす輝きは、世界クラスの存在感を放つリサを照らすスポットライトを思わせる。以前発売された第1弾の「ブルガリ・ブルガリ LISA 限定モデル」と同様に、今回のタイムピースも光と戯れながら変化する色味が印象的。そして裏蓋にはリサが愛するエーデルワイスが刻印され、このコラボレーションをより特別なものにしている。
ウォッチ「ブルガリ・ブルガリ LISA 限定モデル」(33mm、ケース:SS、ベゼル:PG、ダイヤル:MOP×ダイヤモンド、ブレスレット:SS×PG)¥1,221,000(1100本限定、6月発売予定) *同デザインで 23mm ¥1,100,000(400本限定)も発売。/ともにブルガリ(ブルガリ ジャパン)
裏蓋にはリサの愛する花、エーデルワイスの刻印が施されているのもポイント。
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ショパール × ジュリア・ロバーツ
ジュリア・ロバーツと作り上げた、
インソフ エメラルドが輝く新作。
ショパールの共同社長兼アーティスティックディレクターを務めるキャロライン・ショイフレとメゾンのグローバルアンバサダーであるジュリア・ロバーツが共同デザインし、インソフ エメラルド(Insofu - インソフとは、原石が発見された地域に住む人々が話すベンバ語で「象」を意味する)が持つ魅惑的な美しさを表現した特別な新作「パリュール」を発表。
まさにレッドカーペットを歩くセレブリティにふさわしいスペシャルピース。©Greg Williams
数年前にザンビアのカゲム鉱山で採掘された6225カラットという希少なインソフ エメラルドの発見は、ジュエリー史において極めて重大な出来事となり、ショパールは慣例にとらわれることなく、このエメラルドを原石の状態で入手した。このような宝石には非凡なデザインプロジェクトが必要だと考えたキャロライン・ショイフレは、宝石の自然な美しさを余すことなく表現し、引き立てるためのコラボレーションについても考えを巡らせ、ジュリア・ロバーツほどアイデアを交換するパートナーとしてふさわしい存在はいないと結論づけた。
ジュリア・ロバーツは、グローバルアンバサダーとして、ショパールのハイジュエリーを幾度となく着用してきた。それによりジュエリーと身体との相関性や女性が注目を集めた際に心地よいと感じさせる要素について深い知識を持っていた。そして長年にわたりジュリア・ロバーツとキャロライン・ショイフレはお互いを尊重し、信頼し合うことで自由闊達な会話を育むユニークな関係性を築き上げてきたのだ。こうした下地があって、前衛的な手法と伝統的な美学を融合させながら、ふたりはインソフ エメラルドの厳選されたルースから、リング、ネックレス、イヤリングを考案。
「ショパール × ジュリア・ロバーツ」は、インドジュエリーの豊かな文化遺産を彷彿とさせる鮮やかな色彩のコントラストと、現代的な金細工技術による斬新でモダンなラインを巧みに融合させたハイジュエリーカプセルコレクション。グリーンのエメラルドとジュリア・ロバーツが人生を通して愛用するマットなスカイブルーのターコイズ、そしてチェリーレッドのルベライトを大胆に配することで、心を惹きつけてやまない傑作が生まれた。もちろんすべてのピースにはフェアマインド認証を受けたエシカルローズゴールドを使用。ジュリア・ロバーツにとっても思い入れの深い、ショパールの10年にわたる、"サステナブル・ラグジュアリーへの旅"を反映した作品となっている。
「特別なインソフ エメラルドの話をキャロラインから聞いた時、私はすぐに興味を持ちました。その後、ビスポークのデザインを一緒に制作しようという彼女からの提案を受け、心躍る挑戦に臨みました。私たちは多くの楽しい時間を過ごし、美しくサステナブルで、タイムレスな魅力を放つ大好きなエメラルドにターコイズを組み合わせるという驚くべき色彩のジュエリーセットを実現させたのです」とジュリア・ロバーツは語る。
キャロライン・ショイフレは、インソフ エメラルドをもっとも熟達したインドのエメラルドカット職人に依頼し、唯一無二の個性を引き出すために石の調査を行った。カッティングの工程はジュネーブにあるショパールのアトリエのほか、インドの伝統的なジュエリー技術発祥の地であるジャイプールでも行われた。デザインにはインドの伝統的なジュエリーの要素も取り入れている。
text: Natsuko Kadokura