Royal Asscher ロイヤル・アッシャー、未来へ繋ぐ信頼のクラフトマンシップ。
Jewelry 2024.11.20
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ダイヤモンドと深い繋がりがあった街、オランダのアムステルダムを拠点に創業170年を迎えた名門ジュエラー、ロイヤル・アッシャー。伝統と技術を継承しながら、美を追求する新たな挑戦が続く。
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豊かな水をたたえた運河に囲まれ、花と緑があふれる美しい街アムステルダム。第二次世界大戦前までここはダイヤモンドの流通において非常に重要な都市でもあった。その名残として研磨職人たちの住居だった建物が並ぶ道は、いまでもディアマントストラート(ダイヤモンド通り)と呼ばれている。そこを見下ろすように立つロイヤル・アッシャー本社は、歴史を感じさせる美しい煉瓦の建造物だ。
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1854年に当時すでに高名なダイヤモンド職人だったジョセフ・アイザック・アッシャーにより創業。1908年には3代目ジョセフ・アッシャーが、南アフリカで発掘後にイギリス王室に献上された3106カラットの世界最大のダイヤモンド原石、カリナンのカットを任され見事に成功。カットされた9つの大きなダイヤモンドのうち最大のカリナンⅠ世は王笏、2番目に大きなカリナンⅡ世はインペリアル・ステート・クラウンへ組み込まれ、昨年のチャールズ国王の戴冠式でこのふたつの巨大なダイヤモンドは、カミラ王妃の頭上で輝く王冠を飾ったカリナンⅢ世、Ⅳ世、Ⅴ世とともに大きな注目を集めたことは記憶に新しい。オランダ王室からは1980年と2011年の2度にわたり「ロイヤル」の称号を授与されて、名実ともに最高峰のダイヤモンドジュエラーとしての地位を築いている。
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原石の持つポテンシャルを最大限に引き出すという信条は170年前の創業以来、微塵も変わることはない。しかし職人の勘と腕任せだったカリナンの時代からは飛躍的に前進し、現在は精緻な美しさのためにコンピューターによる最新技術を導入してカット、研磨を行っている。それでも最後に頼りになるのは職人による確かな技術だ。肉眼では判別しきれない極小の僅かな曇りをスクリーン上で見つけ出し、ベテランたちが時間をかけて丁寧に磨きをかける。そうすることでロイヤル・アッシャーの代名詞とも言える、非常に高い透明感とまばゆいばかりの輝きを持つダイヤモンドが生まれる。
本社に大切に保管されている「ゴールデンブック」と呼ばれる来賓者名簿をひもとくと、故エリザベス女王をはじめ昭和天皇ら錚々たる要人たちのサインが並ぶ。彼らから得た信頼と寵愛もまた、ロイヤル・アッシャーの最高品質の証でもあるのだ。
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「幼い時に学校がお休みの日には、このオフィスにやって来て父にいろいろな石を見せてもらいました。その頃、家でピケという名の猫を飼っていて--ピケとはダイヤモンド業界では石の中の肉眼で見える内包物を意味するのですが--、父は私が石の中のピケを見つけることができたら猫のピケもうちに住み続けていいよと冗談を言い、ちょっとしたゲームのような遊びをしていました。それが子どもの頃のいちばんの思い出です。でもその頃はまだ、この世界で仕事をすることになるとは夢にも思っていませんでしたが」
そう言って微笑むロイヤル・アッシャー共同代表のリタ・アッシャー。幼少時代からダイヤモンドに親しんだ彼女は、大学を卒業してIT業界でキャリアを積んだ後、弟のマイク・アッシャーとともに6代目として現在のポジションに就任した。主にジュエリーデザインとマーケティングを担当する。
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「ダイヤモンドの仕事は自然がもたらしてくれた原石が主役です。だからこちらが望むものがいつも手に入るわけではありません。それでもこの仕事の素晴らしさは、自然の産物であり魔法によって作られたような美しさを持つ石に常に触れ続けていられるということ。毎日インスピレーションを与えてもらっています」
もちろん困難も伴う。日本、アメリカ、ヨーロッパなど、国によって好まれる商品は違う。それぞれの地域性や嗜好を考慮しながらデザインを選んで展開し、決断していかなければならない。
「私たちは常に10年後までを想定して戦略的な計画を立てています。現在行っているダイヤモンドのカット技術開発は、もしも6代前の創業者が知ったら腰を抜かしてしまうほど革新的なものかもしれません。私もマイクも新たな技術を見つけ出すためのアイデアを出すのが大好きなんです」
「ミスター・ダイヤモンド」の愛称を持つ宝石鑑定士であり、ダイヤモンドのデザインとカットを専門とするマイク・アッシャーはリタの言葉に深く頷く。
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「同族経営におけるビジネスでは、前の世代より良いステージへと会社を高めていくことがとても重要です。父や祖父の代が築き上げた歴史は大切にしなくてはいけないけれども、それと同時に確かな視点を持って未来も見つめなくてはならないのです。立ち止まったら周りにどんどん追い抜かれてしまう。だから私たちは常に新しいビジネスの展開にとても意欲的です」
物事の決定までに幾度もの会議が必要な大企業とは異なり、ふたりで即決してアクションに結びつけていけるのもファミリービジネスの大きなメリットだという。でも、意見が分かれてしまうことはないのだろうか?
「リタと論争になったことはこれまで一度もありません。すぐに同意できない時はさらにディスカッションをするか、ランチに行ってワインを飲みながら話し合い、結論を出して合意するようにしています」
現在は国際パテントを持つ4つのオリジナルダイヤモンドカットに加え、5つ目の新しいカット「ロイヤル・アッシャー・ペアシェイプカット」が加わったという。
「私たちが常にいちばん大切にしているのは、さらなる美の追求です。究極の美しさを持つダイヤモンドを世界中の多くの人々に届けたい。そのためには伝統を守りながらも時代に合わせて変わり続けることは不可欠です。そんなチャレンジ精神は6世代を通して私たちアッシャー・ファミリーのDNAに刻まれているのです」
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先代たちがかつてダイヤモンド街としての歴史を築き上げたアムステルダムを"自分たちのホーム"としながら、新たなビジョンを持つふたりの挑戦はこれからも続く。
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ROYAL ASSCHER SIGNATURE CUT COLLECTION
ロイヤル・アッシャー ・シグニチャーカット コレクションから新たなカットの新作が登場。
この秋、ロイヤル・アッシャー・シグニチャーカット コレクションから新たなオリジナルのダイヤモンドカットが登場! マイク・アッシャーが考案した「ロイヤル・アッシャー・ペアシェイプカット」は、一般的な55面体のペアシェイプカットの、クラウン側に11面、パビリオン側に10面をプラスした76面体だ。煌めきを最大限に引き出しつつスタイリッシュでモダンな輝きを約束してくれる。これまでの4つのオリジナルカットに続く5つ目の国際パテントを持つカットであり、創業以来受け継いできた「ダイヤモンドを最も美しく輝かせたい」というアッシャー・ファミリーの情熱の集大成とも言える。新作のボリュームネックレスはトップに向かって緩やかに大きくなっていくダイヤモンドのグラデーションの先に葉先からこぼれ落ちた一粒の雫をイメージした1ctのダイヤモンドがゴージャスに輝く。ペンダントは葉や花を連想させる4石のマーキースカットの先端で印象的に。「ロイヤル・アッシャー・ペアシェイプカット」だけが持つ洗練された究極の美を堪能したい。
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※フィガロジャポン本誌25年1月号「未来へ繋ぐ信頼のクラフトマンシップ。」で掲載しました新作コレクションの欧文表記に誤りがございました。「Royal Asscher SIGNATURE Cut Collection」と記載がありますが、正しくは「ROYAL ASSCHER SIGNATURE CUT COLLECTION」となります。お詫びして訂正いたします。
photography: Misa Watanabe, Royal Asscher(courtesy images) text: Miyuki Sakamoto