
朽ちてしまう運命にあった陶磁器の破片にまばゆい輝きをプラスし、その存在はもとより、纏う人をも美しく照らすジュエリーがシャランポワから登場する。
東洋の美学と伝統をリスペクトし、受け継がれる至宝をジュエリーに生まれ変わらせてきたこのブランドらしい取り組みの相手となったのは、石川県小松市で約120年の歴史を誇る九谷焼の名窯、「錦山窯」。
2024年の能登半島地震により破損した多くの貴重な作品、そのかけらひとつひとつが新たな命を得ることで唯一無二の輝きを放ち、再生と希望のメッセージを宿す存在となった。

さまざまな形の欠片をピアスとして再生したシリーズ「はなのかけら」。
日本随一の宝石研磨技術で知られる山梨県甲府市の職人がバランス良くカットし角を丁寧に磨き上げたピースを、インドでルビーやサファイヤ、エメラルド、ダイヤモンドを掛け合わせたデザインに仕上げている。
日本とインドの伝統工芸を融合させたものづくりを特徴とするシャランポワらしさが発揮されたラインナップは、小さな対のそれぞれに幽玄の世界が広がるよう。
ピアス¥132,000〜¥165,000。

九谷焼ならではの繊細な表現と、「錦山窯」が得意とする華やかな金彩技法が際立つコラボレーションシリーズ「金の小枝」。
ブランドを象徴するヒバリのモチーフを「錦山窯」の吉田るみ子が立体的に表現したリング(写真最上段)をはじめ、その姿を金彩で描いたリングやバングルなどが揃う。
しっとりとしたマットゴールドのテクスチャーは、使い込んでいくうちに下地の緑が現れてくる経年変化も魅力。そんな"育てる"醍醐味も含めて楽しみたい。
リング¥33,000〜88,000、バングル¥66,000〜110,000。

デザイナーの安部真理子が手がけるもうひとつのブランド、アドリンヒューからも九谷焼の破片をひとつの宝石として再解釈したリングコレクションがリリースされる。
瑠璃、碧、翠、朱といった雅な色彩が目を惹くピースに、メレダイヤモンドをあしらったりブラックやホワイトのエナメルの縁取りを施したリングはすべてが異なる形と個性を持つ、世の中にふたつとしてないスペシャルなものばかり。
リング¥64,800〜¥88,000。
掲載ジュエリーはすべて12月20日(土)発売。サロン(アポイントメント制)および公式オンラインブティックにて販売される。
シャランポワ アトリエ サロン
東京都港区南青山4-10-12
info@sharanpoi.com
https://sharanpoi.com/
@sharanpoi.boudoir
@adlinhue
text: Mami Aiko





