パリ発、生きる歓びを謳歌する香り。
PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE
Fashion 2012.09.05
大村真理子の今週のPARIS
イッセイ ミヤケの香水。瑞々しくフェミニンな香りの ロードゥイッセイを思う人が多いことだろう。ホーマーの叙事詩「オーデュセイア(オーデッセイ)」にも似た響きで、そして、その天に向かってのびる三角錐の美しいボトルから、イッセイ ミヤケの香りというと、落ち着いた物静かなイメージを思い浮かべてしまうのでは? でもモードの分野ではイッセイ ミヤケの名前に誰もが思うのが、PLEATS PLEASE。こちらはカラフルで自由、軽快なイメージが強い。PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEがプレタポルテ・ブランドとして年に2回新作を発表するようになったのは、1993年の春夏から。メゾンのアイコン的ラインの20年を記念して、TASCHEN社からその名も「PLEATS PLEASE」という本が出版された。
制作過程の写真も掲載された576ページからなる1冊。英語、フランス語、ドイツ語の3バージョンあり。29.99ユーロ。
香水発表会で巨大に再現されたロゴ。
そして日本では2013年まで待つ必要があるが、パリでは9月1日にPARFUMS PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKEという香水が発売されたのだ。ナシ、ヴァニラ、シャクヤクをベースにしたフルーティで爽やか、そして光を感じさせる明るい香り。プリズムのようなボトルはイッセイ ミヤケ通なら、すぐにバッグのBAO BAO にインスパイアーされたものとわかる。複数の三角形が自由に動き、思いがけないフォルムをつくる生き生きとした楽しいバッグのその一瞬がボトルにデザインされたのだ。淡いピンク色のPLEATS PLEASEが 、中で楽しげに揺れている。
キャップは花の萼のイメージだ。ボトルは3サイズあり、45ユーロ(30ml)、62ユーロ(50ml)、92ユーロ(100ml)。パリではSEPHORAなどで販売。
ピンク、オレンジ、黄色でまとめた香水発表会場。
女性たちの動きにあわせて自在に表情を変える軽やかなプリーツ。ダイナミックで明るいダンスに、PLEATS PLEASEの香りが似合う。
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