カルティエの名品がアップデート!
Watches 2023.03.16
「レザーストラップが当たり前の時に、メタルのブレスレットをケースに一体化させた“タンク フランセーズ”が誕生しました。その独特なデザインをとても革新的だと感じたことをいまでも覚えています」とマリー=ロール・セレードは18歳の頃を振り返る。その後時計を超えてカルト的な存在となったが、今年、タイムレスな魅力はそのままリニューアルした新作が発表された。「大胆さ、力強さといった“タンクフランセーズ”の価値を再度見いだしたい、という思いをベースにリニューアルの仕事をしました。美しさと技術が融合してブレスレットはよりしなやかに。インデックスと文字盤はサイズや素材によって加工を違えるなど一見では気付かない繊細な作業を施し、ジェンダーレスで、よりコンテンポラリーに表現されています」。かくして、“タンク フランセーズ”はフレンチエレガンスの代名詞であり続けるのだ。
「タンク フランセーズ」。マスキュリンなMサイズ(SS、H32×W27mm)¥599,500/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)CHARLES NEGRE, Comité Cocteau/2022, ProLitteris, Zurich (C)Cartier
サテン加工がメインのMサイズ(YG、H32×W27mm)¥3,471,600/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)(C)Cartier
Sサイズ(YG×ダイヤモンド、H25.7×W21.2mm)¥3,933,600/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)CHARLES NEGRE (C)Cartier
Sサイズ(SS、H25.7×W21.2mm)¥495,000/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)(C)Cartier
© Cartier
カルティエのウォッチ&ジュエリー クリエイティブディレクター、マリー=ロール・セレード。創造性の絆を大切に、ハイジュエリーに着想を得てタイムピースの仕事をしている。技術面の制約を克服し、常に大胆かつ自由に美を追求。
*「フィガロジャポン」2023年4月号より抜粋
text: Mariko Omura