2018年 しし座の運勢(年運) - 石井ゆかりの星占い

情緒ある文体でつづられる12星座占いが大人気の石井ゆかりさんによる星占い。
「フィガロジャポン」本誌(毎号20日発売)で好評の星占い「星の伝言板」を2018年の12月分まで掲載。2019年1月以降は、「フィガロジャポン」本誌をご覧ください。
毎月1日に更新、石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの伝言コラム」はこちらから。

2018年の星占い

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しし座   07.23 - 08.22

つくべきところに「べき」がつく、
そこに生まれる新しい「自由」。

たとえば「社長」や「支配者」は、下からは「権力を持った、エライ人」と見えます。
ですが、その立場に立つ人々の実感は
「どうにかして皆を食べさせていかねばならぬ」という焦りにも近い責任感が
大部分を占めていることも多いようです。
自分のもとに集まってきてくれている人たちの生活を、なんとか運営していくこと。
これが「長」の目標になっているとするならば、それは非常な重責であり、重圧です。
この上半期、獅子座の人々はさまざまな形で、周囲の人たちに対し、いわば
「この人たちを、食べさせていかなければならない」といったような使命感を抱くでしょう。
自分自身が食べていくだけでも大変なのに、そんなことはできない、と思う人も
もしかしたら、いるかもしれません。
でも、たとえば「自分が食べていくために働いている」として、その「働き」は一体、
誰を支えているでしょうか。雇用者かもしれませんし、同僚やお客さんかもしれません。
労働のみならず、たとえばちょっとした挨拶や掃除などを取ってみても、
自分以外の誰かの役に立っている「行動」は、枚挙にいとまがありません。
私たちの日々の行動の中で、純粋に自分のためだけに行われている活動、というのは
そう考えると、もしかすると、とてもわずかなのではないでしょうか。
身近な人に対して「この人たちの人生を運営するために、できることをし、力を尽くそう」
という思いが、この時期の貴方の生活を少なからず、変えていきます。

では「自分のためのこと」はできないか、というと、決してそうではありません。
むしろ、2017年までよりもずっと、自分の好きなことや楽しみに対して、
この上半期は自由なアプローチができるようになるはずです。
おそらく、この上半期に起こるのは「べき」のつけどころの、移動です。
これまでは、「べき」をつけるべきでないところに、「べき」がついていたのです。
たとえば「愛すべきもの」とか「楽しむべきこと」とか「遊ぶべき時」などは、
本来、そのような縛りの中にあるはずもないことです。
でも、これまではなぜか、心を解放するような活動にばかり
「べき」という縛りがついていたのではないでしょうか。
2018年上半期に入ると、その状況は一変します。
「果たすべき役割」「やるべき宿題」「英気を養うべき休日」など、
「べき」が、つくべきところにちゃんとつくのです。
これは、ひとつの「自由」と言えるかもしれません。

さらに、2018年上半期から、獅子座の人々はもうひとつの「自由」を目指すことになります。
それは、社会的立場における「自由」です。
私たちは組織や地域社会など、さまざまな社会的集団に所属し、立場を得て、
その立場に半ば縛られるようにして生きています。
集団が内蔵している仕組みとシステムの中で呼吸をしている、という部分もあります。
2018年以降から2026年くらいまでの間に、貴方はそうした既存のシステムから、
ロケットが地球から飛び立つように、勢いよく「離脱」することになるかもしれません。
2018年上半期は特に、そうした自由や離脱を、「生活の場」から見つめる時期と言えます。
たとえば、もっとも平たい例で言うなら、
家庭生活を豊かに充実させたいのに、仕事の都合でそれができない、
という状況にあるならば、それを変えるべく、フリーランスの道を選ぶ、
といった選択をしていく人もいるでしょう。
これほど単純なシフトでなくとも、なんらかの形で「個人の生活」のために
「社会的自由」について考え始める、そのキッカケを、この上半期、掴めそうです。
1月末、ドラマティックな変化が起こる気配もあります。
この変化は、2017年8月のドラマの「次章」のような意味を持っています。
長らく積み重ねてきた努力が素敵に「化ける」ようなことも、起こるかもしれません。

 

12星座別占い

Horoscope : Ishii yukari / Illustlation : Chihiro Yoshii

石井ゆかりプロフィール

ライター。星占いの記事やエッセイなどを執筆。『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『3年の星占い(全12冊)2018-2020』(文響社刊)も発売中。主宰WEBサイトは『筋トレ』http://st.sakura.ne.jp/~iyukari

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