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2018年いて座の運勢(年運) - 石井ゆかりの星占い

情緒ある文体でつづられる12星座占いが大人気の石井ゆかりさんによる星占い。
「フィガロジャポン」本誌（毎号20日発売）で好評の星占い「星の伝言板」を2018年の12月分まで掲載。2019年1月以降は、「フィガロジャポン」本誌をご覧ください。
毎月1日に更新、石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの伝言コラム」はこちらから。

2018年の星占い

いて座　 11.22 - 12.21

孤独からの解放。
「重荷」を「宝の山」へと変えていく。

2015年頃から、ひとりで重荷を背負って山道を歩き続けるような、
孤独で厳しい日々を送ってきた人も、少なくないだろうと思います。
こう書くと何か、過去が「不幸な日々」だったように見えるかもしれませんが、
貴方自身の実感としては、「不幸さ」や「みじめさ」はほとんどなく、
むしろ、自分の足で大きなものを背負って進んでいる、という自負心や、
地に足が着いた自信、人としての誇りなどが、貴方の心にいつも満ちていたはずです。
「孤独」を嫌う寂しがり屋の人も、世の中にはたくさんいます。
でも、もともとハンターの心を持っている射手座の人々は、
獲物を射止めようとする時に騒いだり、邪魔をしたりしそうな「誰か」の存在を
むしろ、うっとうしく思うことが多いのではないでしょうか。
本気で勝負する時は、ひとりで挑みたい。
多くの射手座の人々がそういう思いを抱いているはずで、だとすれば
過去2年半ほどの「孤独」の日々は、「思うように動ける」日々、だったかもしれません。

とはいえ、重荷があり、苦労もあったのは、確かだろうと思うのです。
2018年上半期は「お疲れさまでした!」と乾杯したいような、
そして「これまでの道のり」を笑顔で振り返り、意義や価値をあらためて見いだすような、
そんな日々になるのではないかと思います。
2017年中に集まった仲間が本心から貴方と一緒に進みたいと思ってくれている、
そのことを確かめることもできるでしょう。
また、貴方の側から人に頼ったり、助けを求めたりすることで、身近な人との心の距離が、
ぐっと縮まっていく場面もあるだろうと思います。
あの重たかった荷物を下ろして、中にあるものを全部取り出し、
あるべき場所に一つひとつ収めて、それぞれの生命力を引き出すこともできます。
「重荷」は、本来バラバラのものをたくさん、ひとつの袋に詰め込むから「重荷」になるので、
取り出して一つひとつを使える状態にしてしまえば、「重荷」は消え去るのです。
この時期、貴方は今まで背負ってきたものが、素晴らしい宝の山だったことを知り
一つひとつの宝物に、新しい命を吹き込むことができるはずです。

2010年頃から、貴方はとても大きな金の鉱石を掘り起こす作業を続けてきたようです。
でも、鉱石は「そのまま」では、何も生み出しません。製錬と加工をしてはじめて、
金が金としての価値を発揮することになります。
金の延べ棒や、金貨や、金のジュエリーなどを作り出し、それらを他者と交換して
はじめて、金の持っている価値が生き生きと、貴方の人生に流れ込みます。
2018年上半期から、貴方は金鉱石の製錬と加工の作業を始めることになるでしょう。
もちろん、鉱石とは比喩です。
鉱石とはすなわち、貴方が持っている才能や、これまで得てきた実績、実力、
経済力や資力、経験や精神力、仲間との結びつき、愛や情熱などです。
こうしたものは、努力によっていくらでも蓄積していけますが、
蓄積するだけでは「金鉱石」と同じで、まだその真価を発揮できません。
どうしたら自分の持っている宝をうまく用いることができるか、ということを
この時期以降、貴方は真剣に考え、いろいろな試みをしていくことになるでしょう。
この上半期以降、2、3年の時間の中で、貴方の経済力と生きる力は、
今よりはるかに大きく、強く、柔軟なものに育っていくでしょう。

2011年頃から、愛の世界で何かが「分離」していくような感覚を持ち続けていたなら
その「愛の分離」の時間がこのあたりで、収束し始めます。
愛するもの、大切なものとの間の距離を、これまでよりずっと気楽に縮められますし、
理屈によって硬直的になっていた心をほぐすこともできそうです。
自分の魅力や創造性について、あたたかく素朴なアプローチができるようになっていくでしょう。