石井ゆかりの星占い

2021/11/8 - 11/14

おひつじ座

おひつじ座

3.21 - 4.19

真っ白な画用紙にフリーハンドで絵を描くのと、「ぬり絵」を塗るのとでは、どちらが得意でしょうか。前者のほうが実力を発揮できる人もいれば、後者のほうが好きという人もいます。一般には「真っ白な画用紙に、好きなテーマで絵を描く」ほうが「自由に創造性を発揮できる」と考えられますが、現実には「ぬり絵」のようにある程度制約があったほうが、のびのびとクリエイティビティを解放できる、という人も少なくないようです。

この時期、牡羊座の人は「チャンスを掴める」「機会に恵まれる」「活躍の場を得る」タイミングとなっています。ただ、そこにはどちらかと言えば「ぬり絵」のように、ある程度の制約や枠組みが存在しているようです。「何でもいいから自由に好きなことができる」のではなく、たとえば役柄が決まっていて、相手役との絡みもあったうえで、個性や創造性を発揮するよう、求められるのです。自分のアイデアを生かせますし、特技を披露したり、好きなことを盛り込んだりする自由度はふんだんにありますが、そこにも一定のラインが存在するようです。

この時期の「枠組み」「制約」は、打ち破るためのものではなく、利用するためのものなのだろうと思います。たとえばスポーツにはそれぞれ独特のルールがあります。手でボールをさわってはいけない競技もあれば、床にボールをつけてはいけない競技、ボールを持ったまま走ってはならない競技など、実にさまざまです。そんな中で選手たちは「自分に合ったルールでできた競技」を選んでいるのだと思います。それにも似て、今は「自分に合った枠組み」を選ぶことができるタイミングなのかもしれません。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



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