困っている人や苦しんでいる人を助けたい、という思いが湧きあがっているかもしれません。あるいは逆に、自分自身の苦悩を誰かに救ってほしい、という思いでいっぱいの人もいるでしょう。どちらの思いも、今はとても大切です。誰かを助ける余裕のある人は、助けるためのアクションを起こせます。助けを欲している人は、助けを求めることができるでしょう。
助けたり、助けてもらったりする時、どちらの場合も「心の広さ」が必要になります。誰かを助けようとする時は、本当にそれが相手のためになるのかどうか、深く考えねばなりません。善意の押しつけや自己満足になっていないか、厳しく自問自答を繰り返すには、心の広さや強さが必要です。助けてもらう時にも、罪悪感や遠慮、劣等感などを感じることなく「気持ちよく助けてもらう」ことができるのは、心が広く強いからだろうと思います。心弱い人は助けてもらうことにも恐怖を感じます。相手に弱みを見せるのはいやだとか、恥ずかしいとか、借りを作ることになる、などと感じてしまうのです。これは、視野の狭さからきています。相手の善意を信頼する気持ちや、未来には自分が助ける側になるかもしれない、という視野が欠けているのです。
そういう意味で、この時期貴方の心は、ぐっと広く、強くなっていくでしょう。助けることも、助けられることも、非常に高度な人間的・精神的営為なのです。