たとえば、ごはんをできるだけ残さないように食べるとか、お土産をもらったらきちんとお礼を言う、など、何かを人から受け取る時のマナー、礼儀、手順というものが、世の中にはたくさんあります。場合によっては「直接お礼を伝えに訪問する」「半分くらいの金額のものを、少し経ってから贈る」など、より重みのある手順を踏まなければならない場合もあります。
おそらく、価値あるものをやり取りしたり、贈り物を贈ったりすることは、損得や経済的な問題を超えて、私たちの「心」に重大な作用を及ぼすので、そういう手順が必要になるのだろうと思います。それらは単なる「モノ」ではなく、心情や力関係、過去から現在にいたるお互いの物語、未来に向かうための約束など、多くの「意味」を含んでいるのです。
今週貴方の世界でも、そうした重要なやり取りが発生しそうです。貴方から誰かに贈り物を贈るのかもしれませんし、誰かが貴方に何かを贈ってくれるのかもしれません。あるいは、預けていたものを返してもらうとか、貸し借りを精算するなどのこともありそうです。そこで受け渡されているのは、決して、お金で換算できる価値に留まりません。そうした「全体」を受け取れた時、そのやり取りはより大きな価値のやり取りへとこの先、発展していきます。




