粘土に水を加えてこね、指先や手のひらで成形して、お皿や壺の形をととのえます。これを窯に入れて焼き、今必要なものが必要な個数、出来上がります。この時期の貴方が取り組んでいるのは、そんな作業に似ています。クッキーのように、型で同じ形を抜いていくのではなく、あくまで自分の手で作っている、というイメージの時期です。型で抜けば同じ大きさ、同じ形のものが出来上がりますが、自分の手でひとつひとつ形と大きさを決めるなら、もっとぴったり心に合うもの、身体に合うものが作れるはずです。
もちろん、これはたとえ話です。心の中から感情という水が湧き上がり、身の回りにある粘土とそれを混ぜて、自分の手で必要なものを生み出せます。生活を包む環境を、今の自分にきちんとフィットするように「こねあげる」ことができる時です。また、自分自身だけでなく、周囲の人々のためにも、いろいろ物理的に変更できることがあるようです。買い物をする時にも、何かを作る時にも、仕事やほかの活動でなんらかの価値を生み出す時にも、今は自分の気持ち、自分のリアリティを混ぜ合わせてこねていくことが必要になります。どこからから降りてきた既製品や押しつけられたサイズ、形、システムでは、多分「使えない」のです。