たとえばゲームや試合のような場では、自分だけが完全に得をする、というわけにはいかないことが多いはずです。相手の取り分があり、自分の取り分があって、お互いに譲り合う部分を残して闘った結果、わずかな差で勝敗が決まります。何もかもを最初からすべて独占しよう、というような闘い方は、ほとんどうまくかないはずです。
失うことを怖れる人ほど、相手の取り分を認めることができずに、結果として「独占を妨害されて自滅」といった闘い方になりがちですが、これは初心者のやることです。経験を重ねた人は「このくらいは相手に渡しても大丈夫」ということがわかっています。ゆえに、対等にゲームを進めることができるのです。
この時期の貴方は、たとえばそうした計算を重ねていくことになるかもしれません。「取引」という言葉はあまりいい意味で使われないこともよくありますが、私たちは日常的に、あらゆる場所で「取引」をしています。たとえば、カフェで飲むコーヒーが「原価はこのくらいのはずだ、コスパが悪い」などと言う人がいますが、これはカフェという場やサービスまでを「取引」できずにいるパターンだろうと思います。「この場所でこういう時間を過ごす」ということを「取引」の中に入れていれば、そのコーヒーの値段が高いとは感じないでいられます。今は、自分が何を「取引」しているのか、そのことを広い視野で考え、結果的に大きな利益を掴めるタイミングなのです。
18日前後、遠くから素敵なものが届くかもしれません。密かに願っていたことが、少し遠い場所にいる人とのやり取りを通して叶えられる、という気配もあります。