石井ゆかりの星占い

2022/6/13 - 6/19

やぎ座

やぎ座

12.22 - 1.19

星占いでは「愛」と「自己表現」を同じジャンルのテーマとして扱うことがあります。たとえば恋をしたら、相手に自分のいちばんいいところを見せたい! と思うものですから、あながち的外れでもなさそうです。でも、愛の世界でいちばん大事なのは、相手のいちばんの弱い部分にどうコミットできるか、という点です。「いちばんいいところを見せたい」欲と、「相手が誰にも見せない顔を見たい」欲は、愛の世界で矛盾しながら絡まり合います。

今、山羊座の人々はキラキラの愛の季節の中にあるのですが、その一方で、悩みや弱さに向き合って何かしらの解決を行う、というタイミングに差しかかっています。愛の季節を生きるものとしては、いちばん魅力的なところを打ち出していきたいわけですが、一方で自分の悩みを解決するに当たっては、自分の弱さに目を向けないわけにはいきません。ここに、若干の混乱が生じます。でも、実はこれらは混乱ではないのです。大事なのは、愛の世界にちゃんと自分の「ほんとう」を持ち込めるかどうかということなのだと思うのです。いいところだけを見せていても、決して本当に深い関わりは生まれません。つき合い続ける中でいつかは、弱さや悩みを共有しなければならなくなります。たとえば今週、そうしたことが必要になるのかもしれません。

特に恋愛など関係ないという人にも、上記のことは比喩的に当てはまるだろうと思います。たとえば真の芸術家の中で、人間の暗い部分に目を向けなかった人はいないだろうと思います。本当の説得力は、その人自身の弱さの体験から湧き出てきます。貴方の中の、普段光を当てない部分から、新しい力を引き出すことができる時です。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



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