有名画家の古い作品をX線や赤外線で分析したら下からまったく違う絵が出てきた、というニュースを時々目にします。画家の経済的な事情でそうせざるを得なかった場合もあるでしょうが、作品の出来や内容そのものに「よく見直すと、これじゃダメだ!」という気持ちになったケースも少なくないのではと思います。
今週、貴方の世界でもそんなことが起こるのかもしれません。一度作ったもの、自分のアイデアで成し遂げたことを、時間をおいて改めて見なおすと、「なんじゃこりゃ!」となるのです。そして、猛然と手を入れ始めます。
一度「いい」と思ったもの、大好きになったものについても、そうしたことは起こります。あるいは自分がやってきた感情表現や自己表現、コミュニケーションの在り方などについても、「振り返り」が起こりえます。自分の中にある才能や実力、審美眼、人間観などのもっとも敏感なセンサーが起動し、それまで無批判に肯定していたものに疑問符がつくのです。でもそれは決して悪いことではなく、むしろ、とても良いことなのだと思います。自分自身に対する納得を深めるための「見直し」が今週から始まります。