美容院などでひととおり施術が終わり、最終的に鏡で確認をして、「もう少しここをこうしたい」という要望を伝えることがあります。プロの目に「客観的に見て、これでカンペキ」と見えることも、当事者のニーズでは少し足りない場合があるわけです。ラーメンに胡椒を入れたり、酢を入れたりと「お好みで」味を変えることは、とても一般的です。人によって「ニーズ」はさまざまで、受取手のニーズを加えることにより、完成形は変化するのです。
作り手にとっての「完成」に、受取手の要望が少し加わって、もうひとつ先の「完成」が起こります。今週はたとえばそうしたやり取りが多く起こるかもしれません。貴方が作ったものが「完成」した時、さらにそれを受け取る人のニーズが加えられて、やり直しや見直しが発生するのです。世の中には、そうしたことを嫌う人もいれば、「ダメ出しを受けた」と傷ついてしまう人も少なくありません。でも、ここでは傷つく必要はないと思うのです。ラーメンに胡椒を振ることが「正解」でも「間違い」でもないように、ニーズの揺らぎには善悪や優劣は関係ないからです。




