好きなことや好きな人への思いは、純粋でまっすぐで、迷いがないものだ、と思われがちです。ですが現実には、「自分は本当にこれが好きなのかな?」「この人を好きだという自分の気持ちは本物なのかな?」など、自分の気持ちがあやふやに感じられ、じっと考え込んでしまうような状況は、決して珍しくありません。好きな相手にも嫌いなところはあるはずですし、好きでやっている趣味の活動にも、苦手な部分は存在します。丸ごとで完全に肯定できることというのは、それほど多くはないものだろうと思います。また、ある時期には丸ごとカンペキに肯定できたことでも、別の時期には疑問符だらけになる、といったこともあり得ます。
この時期はそういう意味で、疑問符が浮かびやすいかもしれません。でも、それは決して好きな対象を否定し始めている、ということではないのだと思います。むしろ、普段よりその対象に対する思いが深まっていますし、真剣になっていますし、使う時間も増えているのではないでしょうか。疑問を感じて考え込んでいる時間は、すなわち好きな対象に注ぎ込んでいる時間、真剣になっている時間なのです。
立ち止まって考えて最終的に嫌になってしまう、という流れには、今はなっていません。むしろ、心に浮かんだ疑問を追いかけ続けていく中で、愛は深まっていくだろうと思います。




