ずっと話し合ってきた相手と、やっと「これからこうしていこう」という同意にたどり着けるかもしれません。長い間向き合ってきた相手、ずっと見つめ続けてきた相手との間に、「これから」についてのコンセンサスが生まれます。「これから」のことを決めるには「これまで」の共有が必要です。充分「これまで」を共有してきたからこそ、「これから」の相手を信じられます。また、相手に信じてもらえる自分であることを、信じられます。
場合によっては、いったん古い約束を壊して、もう一度新しく約束を結びなおす、といったタイミングになる可能性もあります。過去に作られていたルールや条件は、今ではもはや、機能しなくなっているのかもしれません。それを壊すことによって、むしろ繋がりが自然に「再生」する、ということなのかもしれません。
不思議な「心の納得」が今、完成する気配もあります。人生は納得できないことであふれていますが、時々、時間をかけて作られた味噌やワインのように、「納得が醸成される」という現象が起こります。心の深い深いところで、物事の捉え方が変わり、それによって、未来への道筋が軌道修正されます。