たとえば、自分で絵を描いてみて、憧れの画家のそれと比べて、「全然レベルが違うのはわかるが、何が違うんだろう?」と途方に暮れることがあります。服装やインテリア、ちょっとした仕草とか、話し方、生き方に至るまで、こうしたことが起こります。「あの人は素敵だな!」と思える相手のマネをしようと思っても、「どこが違うのかはわからないが、自分のはどうも、本物とは違う」と考え込んでしまうのです。
おそらく、人が成長するにあたり、これはとても大切なステップです。「全然違っているのはわかるが、どこをどうすれば近づけるのか、わからない」。この真剣な問いにたどり着くまでがまず、大変なのです。なぜなら、ダイレクトに「憧れの相手と自分を比べる」ことなど、恥ずかしいやら怖ろしいやらで、ほとんどできないからです。大好きな作品と自分の作品を並べておくなど、それだけで絶大な勇気が要ることなのです。そのステップを経て、「いったい、何が違うのだろう?」とアタマを悩ませ、そこで「なるほど、ここが違う!」というふうに、具体的な差異をひとつでも発見できた時、世界が変わります。
今週、貴方の世界で、そんなひらめきが起こるかもしれません。自分の世界観に手を入れるにあたり、「どこをどうすべきか」がわかるのです。それはおそらく、憧れの対象や理想像と、現状の自分の比較から生じます。または、誰かがそれをダイレクトに「指導」してくれるのかもしれません。




