「下から上へ」の動きが生じています。足元、身近な環境、いちばん近い人間関係から得られるものが、ダイレクトに夢や目標に影響を及ぼします。「公私」を普段きちんと分けている人も、今は両者を組み合わせたり、両輪のように考えたりしないと、先に進めないかもしれません。家は家、外は外、というわけにはいかないのです。たとえば、いつもプライベートを後回しにしてしまう人も、この時期はむしろ個人的な世界に起こっていることにガッチリ向き合ったほうが、結果的に外に出ての活動がスムーズになる、といったことがあるのかもしれません。
暮らすこと、休むこと、大切なものを大切にすることは、とても大事なことなのに、現代社会ではとにかくないがしろにされ、隠されがちです。少なくとも今は、それらを隠したり、後回しにしたりしないことこそが、もっとも社会的な意味を持つようです。




