たとえば一枚の絵を見るためにかける時間は、人によって大きく異なります。
見る絵によっても、違ってきます。
「この絵を見るのにこのくらいの時間をかける」、その時間の長さは、その人に固有のものです。
ひとつの作業、ひとつの行為に取り組む時、それに必要な時間は、自分の中に決まっています。
ですが普段の生活の中では、なかなかそれを貫徹できません。
制限時間が決まっていて、次の予定が詰まっていて、係の人に急かされて、回転を気にして、どんどん先に進まなければなりません。
その絵をもっと見たくても、押し寄せる他の観客のためにポジションを譲らねばなりません。
その点この時期は、比較的ちゃんと「自分の時間」を貫くことができそうです。
自分の中にあるタイミングを大切にし、時計をしばしば無視することが叶います。
自分の時間を生きる時、心が息を吹き返します。




