すぐれた「まとめ役」は、その場の人々の意見をよく理解し、まとめ、導くわけですが、そこに自分自身の意見を一切入れないというわけではありません。むしろ、自分の意見がどこにあるかをちゃんと知っていて、適切なところでそれを表明して初めて、人々がちゃんとついてきてくれます。自分の意見を一切持たない、空っぽの「まとめ役」には、説得力がなく、信頼すべき点が見いだせず、人の気持ちが離れてしまって、結果的に「まとまらない」はずです。
この時期、貴方は調整役とか、仲介役とか、まとめ役のような役割を担う場面が多いのではないかと思います。そこで今週は特に、「自分自身の意見」が重要になるかもしれません。ただみんなの意見を聞いたりまとめたりするに留まらず、「自分はこうだ」という思いをなんらかの形で、打ち出す必要がありそうなのです。もちろん、皆の思いを否定したり、頭ごなしに何かを決めつけたりする、というわけではありません。むしろ、「まとめ役」であってもあくまで集団の一員であり、「みんな」の中のひとりなのだという意識を表す意味で、そのことが必要なのだろうと思います。




