試合の最中に、「ベンチに戻る」ような時間に入っています。ハーフタイムのような「中入り」のような時間帯です。5月頃からやりたいことにガンガン取り組んできた人、8月末頃から必死に戦って来た人は特に、この「小休止」がうれしく感じられるかもしれません。相手も勝負の手を休めているので、堂々と休むことができます。もとい「休む」と言っても、何もせずにのんびりする、というわけではなさそうです。むしろ、普通の「休みの日」にやるようなこと、たとえば家の中を掃除したり、洗濯したり、家族や身近な人と一緒に過ごしたり、身内と大事な話をしたり、愛する人とふたりだけで大切な時間を共有したり、ひとりだけで楽しめることに没頭したり、といった分野では、とても忙しくなるはずです。身近な人を助けるために重要な手続きをするとか、じっくり雑談を重ねて信頼関係を作るとかいったことも、この時期はかなりはかどります。
ひとりの人間として、個人の心情の上でいちばん大事なものに、時間と労力を注ぐこと。この時期のいちばん大きなテーマは、それなのかもしれません。優しさやあたたかさ、愛情、夢といったものが普段、忙しさのあまりおろそかになりがちな人ほど、この時期は優しい世界に立ち戻ることを意識したいところです。