たとえば、ツアーコンダクターのような動きをすることになるかもしれません。いろいろな事情や意向を持ったバラバラの人々をなんとかまとめて次の場所へと連れていく、といった任務を引き受けることになりそうなのです。これはもちろん比喩ですが、とにかくいろいろなニーズがあるので、「本当にこれをまとめて先に進めるのかな?」と心配になるような場面もあるかもしれません。でも、最終的にはちゃんと全体をとりまとめることができます。
皆がバラバラの方向を向いている場合、「お願いだから、ひとつの方向を向いて!」と頼みたくなります。全員がそれぞれに好きなものを注文するのではなく、幕の内弁当に統一してくれたほうが、ずっとラクです。でも、この時期はむしろ、みんなのニーズがバラバラだ、という点こそが重要なのかもしれません。全員が同じ選択にまとまってしまったら、おそらく先に進むための原動力が激減してしまうのです。バラバラだからこそ先に進む意味がある。今はそんな曲がり角にさしかかっているようです。