石井ゆかりの星占い

2021/11/15 - 11/21

さそり座

さそり座

10.24 - 11.21

たとえば誰かとの関係が大きな実を結んで、「他人」が「身内」に変わる、といった変化が起こるかもしれません。長い地道な関わりの果てに、関係性が一変する、という現象は、人生の中でしばしば起こるものだろうと思います。今週の蠍座の世界では特に、そんな変化が起こりやすいのです。毎日挨拶をするだけの相手が、あるきっかけを経て「友だち」になり、「親友」になっていくことがあります。何気なく一緒に行動していた相手が、いつしかパートナーとなります。ライバル意識を抱いていた相手とタッグを組むことになったりします。長らくなんとなく気になっていた相手と、晴れて会って話すことになったら、マシンガントークが止まらない!といったことも起こったりします。今週はたとえば、そんな「変化」が起こるのではないかと思うのです。

私たちは「変わろう!」と思ってもなかなか変われない一方で、意識しないうちに「変わったね!」と言われることもあります。人間の内なる変化と、他者との関わりとは、簡単に因果関係をほぐせないほど複雑に絡み合い、融け合っています。卵とニワトリはどっちが先か、という議論にも似て、関係の変化と人間性の変化とは、どっちが先か、わからないのです。今週の貴方の世界の「関係性の変容」は、貴方や相手自身の変容と強く結びついているはずです。

交渉の結論が出るのかもしれません。ケンカしていた相手と仲直りできるかもしれません。誤解が解けるかもしれません。晴れて契約できるのかもしれません。大事な約束を交わす人もいれば、長年の約束を果たす人もいるでしょう。人間関係とは人の心と心のテーマなのだということを、今週、深く実感できるだろうと思います。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



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