愛や夢や欲望は、一般にはあまり「正しく、きちんとしたもの」とは見なされません。場合によっては「弱さ」や「悪」に分類されることもあります。「甘ったるいラブソング」とか「夢見る夢子さん」とか「欲に取り憑かれている」など、愛や夢や欲望を批判する言い回しは、枚挙に暇がありません。
でも、今の貴方の世界では、愛と夢と欲望が、非常に真剣で真面目で、信頼できる指針となっています。「そっちに向かっていけばまず、間違いない」のです。もし「一般常識」「世間の目」「正義」「論理」「合理性」などを指針にすると、今は迷子になります。迷路にはまり込んだな、と思ったら、愛と夢と欲望について考えてみてください。きっと、その迷路がどんな妄想でできているか看破できます。正義や常識も、ある意味「妄想」でできているものではあるのです。