こんにちは、石井ゆかりです。
14日、山羊座で満月が起こります。冥王星の近くで、天王星とトライン、海王星とセクスタイル、水星とオポジションを組むこの満月には、非常に「ナカミが濃い」雰囲気があります。特に冥王星は来年、移動を開始しますが、その直前の満月というわけで、2008年頃からの「山羊座冥王星時代」の最終的な到達点が照らし出される、というイメージが湧くのです。さらに、海王星は2012年頃、天王星は2019年頃からのプロセスを扱っていますので、そのあたりの「マイルストーン」ともとらえることができます。世の中にも、人生にも、「時代」という体感的な、重層的な区切りがありますが、そんな「時代の節目」を感じさせるような象徴的出来事が、ここで起こるのかもしれません。
山羊座の月には少々クセがあります。たとえば、柔らかいものを守るために逆ギレしているような、繊細さを守るために強がっているような、ツンデレの「デレ」がどうにもだせなくてイライラしているような、そんな不器用な「クセ」です。さらに冥王星は「地下深くに隠された財」を象徴する星です。つまり、山羊座満月、冥王星という組み合わせは、「大きな力やエモーションが隠されていて、それがストレートには出てこない」という状態を「照らし出して」いるのです。満月自体は「出てくる」現象ですから、「普段隠れているものが、少々クセのある形で出てくる」という読み方ができるのかなと思います。たとえば「怖ろしいほど多弁に理屈を語っている」人は、実は自分の抑えがたい激しい感情を劇的に吐露している、ということなのだろうと思います。強がっている人は怖がっているのでしょうし、暴れている人もやっぱり、怯えているのかもしれません。でもそれはそれで、一応「表現」はなされています。内側に押し殺されているのではなく、アクションとして表出しているのです。この時期は特に、この満月が他の星々と多様なアスペクトを結んでいることもあり、「表出しているもの」が奥に含んでいることの内容が、複雑で、濃密なんだろうという気がします。
双子座の金星も、土星、海王星、冥王星とガンガン角度を組んでいきます。双子座はコミュニケーションの星座であり、金星は「声」の星です。こちらも、ロングスパンの明るいマイルストーン、「よいところを見つける」ような動きがありそうです。また、愛に含まれているさまざまに複雑なことたちを、「コミュニケーションにのせる」ことになるのかもしれません。愛しているからこそ、話さなければならないことが今、たくさんあるのかもしれません。
今週はそんな感じです。