石井ゆかりの星占い

2023/9/25 - 10/1

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
星が大きくちらばっているように見える週ですが、実は金星-火星のテンションがぐっと高くなっています。あまりストレートなテンションではないかもしれませんが、不器用でも力強く、オープンなパワーで、週の全体がなんとなく明るく、ホットなムードに包まれそうです。

今週の山場はなんといっても29日、牡羊座の満月です。木星が牡牛座に位置していて、太陽・火星も天秤座にありますが、牡牛座と天秤座はどちらも金星に支配されています。金星は6月からこの獅子座に位置しており、太陽と金星はミューチュアル・リセプションの位置関係となっています。過去数カ月にわたって「プレゼンテーション」されてきたこと、あるいは「愛を注がれて」きたことが、今週ひとつのクライマックスを迎える感じがあります。

牡羊座は闘いの星座であり、牡羊座-天秤座は一対一で向き合っているような、真剣勝負のラインです。
人間の「闘い」には、暴力によるものもあれば、水面下で陰湿に行われるもの、匿名で「叩く」ような行為、法的な争い、あるいは幾多の「競争」「争奪戦」など、さまざまなものがあります。
その点、今、牡羊座-天秤座ラインの力が流れ込んでいる金星が位置する獅子座は「表現の星座」です。金星は愛と平和の星、天秤座も平和の星座です。オープンに議論し、みんなに見えるように闘おう、という姿勢がここに示されている気がします。

「話し合い」は、平和が前提となります。ぜったい殺し合わないし、殴り合わないぞ、という前提があって実現するものです。ここにはちょっとした矛盾があります。闘っているのに、平和が前提なのです。これは矛盾しています。
だからこそ、なんとなくぎこちない部分も出てくるわけですが、それでもこうした前提の共有には、限りない価値があります。どんなに対立していても、どんなにややこしくても、そこに人間愛や理性、平和を望むことはできる、という希望を、今週の配置の中に読み取れるような気もするのです。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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