石井ゆかりの星占い

2024/9/16 - 9/22

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
今週はなんと言っても、18日の魚座の月食です。
月食は言わば「特別な満月」で、今回は特に太陽、天王星、海王星、冥王星と「カイト」という大模様を形成します。非常にドラマティックな節目と言えます。
天王星、海王星、冥王星は「時代」のようなロングスパンのサイクルを扱う星であり、今は各星座の最終度数付近に位置しています。つまり、それぞれがその星座における長旅の最終段階に入っているのです。そこに「満ちる」節目である月食が、ど真ん中を貫くように重なるのですから、かなり長い間の積み重ねがここで「次」に向けた大化けを見せる、というイメージが浮かぶのです。たとえばドラマや映画などでは、たいてい、ラストシーンに近付くと、話が急展開します。今週起こるのはそんなイメージの出来事です。これまでの経緯があり、仕込みがあり、伏線があり、長い間の関係の積み重ねがあったうえで、「ぽん!」と弾けるように、重要な展開が起こるのです。目新しいことがいきなり起こるのではなく、蓄積されてきたこと、積み重なってきたことが、次の世界に行くために大変化を遂げる、というようなタイミングなんだろうと思います。

週末22日、太陽天秤座入り、すなわち秋分です。日食は来月3日ですが、今週の月食と来月の日食は、春分点−秋分点のラインのごく近くで起こります。節目や境目が互いに重なり合う、少し特別な時間だなと思えます。終わりと始まりの接点では、「それまで通りの力関係、旧来のシステム」では捉えきれないことが起こるものではないかと思いますが、今回の食シーズンは特に、そんな雰囲気が濃厚です。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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