石井ゆかりの星占い

2024/10/7 - 10/13

今週の空模様

こんにちは、石井ゆかりです。
この時期は水の星座に大きな三角形ができ、一方で双子座、天秤座の間に120度が結ばれています。週末には月が水瓶座に入って、風の星座にも大きな三角形が浮かび上がります。角度はそれほどタイトではありませんが、古くは星座の位置関係でアスペクトをとったことを鑑みれば、今週はふたつのグランドトラインができる、と見なすことができるように思います。

エモーショナルな水の星座には金星、火星というエモーショナルな星が入り、一方の知性・関係を司る風の星座には水星、太陽、木星と、ロジカルな星々が入っています。エモーションがどこまでも熱く燃え上がる一方で、合理性や論理的コミュニケーションも膨れ上がっていくのです。感情で話をするレイヤーがあり、リクツで対話するレイヤーがあって、それらが同時に膨れ上がり、はみ出し気味になるのですから、これはなかなか、やっかいだなという気もします。

ただ、水の星座と風の星座に共通しているのは、「自分以外の誰かと関わりたい、触れ合いたい」という欲望です。人間は社会的な動物だ、と言われます。ほかの動物にも高度な社会性を持つものはありますが、人間は突出して、他者と関わりたい生き物なのではないか、という気がします。どんなに孤独が好きな人でも、心のどこかで、人とわかり合いたい、受け入れられたい、と感じる部分を残しているのではないかという気がします。

今週はその面が、非常に強調されるのではないかと思います。ただ面倒なのは、それが「そういうふうには見えない」点です。わかり合いたいのに、解決したいことがあるのに、実際にはただぶつかりあっているだけ、という関係性は、そこらじゅうに見られます。

トラインは古く「吉座相」とされ、グランドトラインはその強化版と言われます。でも、私の目にはグランドトラインは、「それ以外のものを排除する」「ほかの道を選択できなくなる」ような、過剰な調和を示しているように見えることがあります。風と水の大きな三角形がどれだけ、相互に扉を開くことができるのか。そのあたりが今週、分かれ目となるのかもしれません。

今週はそんな感じです。

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石井ゆかり

ライター。「フィガロジャポン」本誌にて2010年から星占い連載を手がけ、ムック本「石井ゆかりの星占い3」(CCCメディアハウス刊)が好評発売中。そのほか、さまざまな媒体で記事やエッセイなどを執筆し、『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『愛する人に。』(幻冬舎コミックス刊)、『夢を読む』(白泉社刊)など、著書多数。累計発行部数は400万部を超える。



今週の空模様



公式サイト「石井ゆかりの星読み

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