【写真】ビヨンセ、ワールドツアーライブでまとった"過激なドレス"とは?
Culture 2023.05.14
歌手のビヨンセは、5月10日(火)にストックホルムで公演を行い、過激な衣装で現れた。
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ファッションも見どころのツアー
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2022年、セレブの間に"ほぼ裸"なドレスがこんなに流行った理由とは?
2022年の海外セレブのファッションを振り返ったとき、最も印象的だったのはシースルーアイテムの大流行。脚見せやデコルテ見せを飛び越えて、もはや胸も下着も隠せていないほどに透け透けのシアー素材のネイキッド(裸)ドレスを纏う女性セレブたちの姿がパワフルでセクシーだった。2023年春夏のコレクションでも引き続き、ステラ・マッカートニーやトリー・バーチなどのデザイナーたちがシースルー素材のアイテムを発表し、その勢いは留まりそうにない。
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70年代のジェーン・バーキンや90年代のケイト・モスなど、下着やバストが透けるドレスを着て時代のアイコンになったセレブは過去にも存在した。彼女たちの着こなしが伝説となったのは、シースルードレスがそれほどまでにインパクトを持ついわばリスキーなアイテムで、着こなすには相当なおしゃれ上級者であることが必要とされていたから。それくらいに特別なアイテムだったはずのシースルードレスが、いまやトレンドアイテムとなったのはなぜか。
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まず理解しておきたいのは、これは異性に注目されることが目的のセックスアピールのための装いではないということだ。2015年にマドンナやナオミ・キャンベルが「フリー・ザ・ニップル(乳首を解放しよう)」とトップレスのセルフィーをSNSに挙げたムーブメントから連なる、女性たちが自分のボディを自由に表現する権利を主張するためのフェミニスト宣言。その最新バージョンがシースルードレスなのだ。
2022年には女性セレブたちがインスタグラムでトップレス画像を投稿するのもトレンドとなったけれど、それは「女性だけが公けの場で肌の露出を禁じられるのはおかしい。私たちは自分の好きなときに肌を見せたり見せなかったりする自由があるはず」というメッセージが主となっている。それと同じ現象がファッションにも起きている、というわけ。だからこそ、エミリー・ラタコウスキーのようにフェミニストを公言するセレブがこぞってシースルーファッションを身につけるのだ。エミリーは過去にこう語っている。「ブルカであろうがTバックであろうが、女性は着たいものを着たり、好きなように自分を表現したりできるし、そうあるべき」。
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新型コロナのパンデミックの反動も、シースルーブームの一因と言えるだろう。ステイホームやマスクの着用により他者との関わりが制限されたあとの開放感が、より自分のボディをオープンに表現するファッションへと向かわせる。日本でも若い女性たちに再びミニスカートが流行っているのは、これと同じ理由なのではないかと感じている。
スタイルがいいエミリーやベラ・ハディッドのようなスーパーモデルだけでなく、フローレンス・ピューなどリアルな体型の女優たちがシースルードレスをレッドカーペットで選び始めたのは、女性たちをエンパワーするメッセージ。どんな体型であっても自らの体型を慈しみ、それを好きなときにアピールすることで、私たちは力を感じることができる。
エミリーはこうも語っている。「セクシーであることは自信を与えてくれる。自分のボディがパワーを持っていると感じられるから」。詰まるところ、セレブたちがバストトップが透けることも厭わず裸のようなドレスを着るのは、このパワーを感じるためなのだ。
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