身体においしい刺激を！ 世界のスパイシー料理。 発酵を駆使した、ストレートな辛さの湖南料理。

　中国料理 #05

突き抜けるような辛味で知られる湖南料理を取り揃え。発酵を多用する、奥深いメニューの数々を楽しみたい。

香辣里｜三軒茶屋

人気中国料理店を4軒率いる味坊グループが、中国南部の湖南菜をテーマに新店をスタートした。香辣と呼ばれる、突き抜けるような爽やかな辛さが特徴の湖南料理。同店では、発酵中華、燻製中華、ハーブ中華と細分化してそれぞれ再現している。約2週間塩水に浸け、発酵させた魚を唐辛子で煮込んだ「香辣魚」や、発酵させたインゲン豆を豚バラ肉の燻製、発酵唐辛子で炒めた漬物など、日本ではまだレアな、めくるめくスパイス料理に挑戦したい。

発酵魚の熟れた旨味が、唐辛子の辛さと相まって後を引くおいしさ。取材時の魚は青森産のソイ。「香辣魚」写真は¥3,780。奥は「香辣里茶」¥1,160

3種の自家製漬物を、トウモロコシの蒸しパンに詰めて食べる「手詰め蒸しパンと3種の漬物」¥1,296

「牛ハチノスの金湯スープ レモングラス風味」¥1,620。鶏の出汁にカボチャを溶いたスープは、一見マイルドなようでいて辛味が刺激的。レモングラスのような香りがエキゾティック。

発酵中華に合う甘めのロゼなど、ヴァン・ナチュールのラインナップも豊富。

＊『フィガロジャポン』2018年10月号より抜粋