【東京案内2019】女性料理家たちが駆け込む、私のお助け食堂。
Gourmet 2019.06.05
料理をするのは大好きだけど、今日は何にも作りたくない! そんな時に、プロが頼りにする料理も居心地もいい、とっておきの行きつけを紹介。
▶︎▶︎紹介者 : 山本千織さん
料理と店の雰囲気が合っていて、居心地抜群
ソン・デコネ -神泉-
2ツ星ビガラードをはじめ、パリで10年活躍した日本人シェフとフランス人ソムリエのコンビによる店。そう聞くと、少し背筋がピンとしてしまうが「遅くに行くとおいしいものがさらっと出てきて、ゆるい感じの対応もいい」と山本さん。ホタテ貝×青ダイコン、ハガツオ×ラディッキオなど日々替わるメニューと、「すべて友人」という造り手から届く自然派ワインが心地よくマッチし、パリのいまをそのまま感じられる。
料理はすべてディナーコース¥7,000から。手前は、肉厚なハガツオとラディッキオを合わせた一品。奥はハーブマヨネーズを添えたホタテ貝の前菜。ルーション地方の赤ワイン「Octobre」ボトル¥7,000
渋谷将之シェフ(右)とサービス担当のマルコが醸すゆるいムードが評判。
21時以降はアラカルトもOK 。
Sans Déconner
東京都渋谷区松濤2-13-10
tel:03-6479-4625
営)19時~23時30分L.O.(月) 12時~14時L.O.、19時~23時30分L.O.(火~土、祝)
休)日
予約したほうがいい
山本千織
Chiori Yamamoto
2011年にケータリングでチオベンを始め、一躍話題に。近著は『チオベンの弁当本』(KADOKAWA刊)など。
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▶︎▶︎紹介者 : 冷水希三子さん
非日常感がありつつも、地元の人に愛されているのが素敵
ル・キャバレ -代々木上原-
連日ご近所さんから県外、海外の人で賑わうル・キャバレ。冷水さんもファンのひとりだ。「インテリアや、“ワイン一杯と料理一品でさくっと”もアリな雰囲気が好き」と話す。ハッサクやカリフラワーなど季節の食材を、それぞれ調理法を変えてタブレの上にのせたクリュディテなど「どれも丁寧に作られている」と太鼓判。ナチュラルな料理に合わせたワインのラインナップには、15年前のオープン時から定評がある。
「有機野菜のクリュディテ」¥1,728、クリスチャン・ヴニエの自然派ワイン「Les Perrières」グラス¥1,080
目の覚めるような酸味がたまらない「レモンタルト」¥810
「隣席が近いのに、あまり気にならない海外っぽい店内も好き」。
テラス席や、ラフなカウンター席もある。
Le Cabaret
東京都渋谷区元代々木町8-8
tel:03-3469-7466
営)18時~23時L.O.
休)月
※火不定休
予約したほうがいい
http://restaurant-lecabaret.com
Kimiko Hiyamizu
素材そのものが持つ味を生かしたきれいな味のレシピが人気。『さっと煮サラダ』(グラフィック社刊)など多数上梓。
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▶︎▶︎紹介者 : 若山曜子さん
蕎麦はもちろん、
季節の野菜の小皿料理がお気に入り
蕎麦 たじま -広尾-
「ぶっかけ蕎麦」¥1,030
小鉢が3品付く蕎麦コース¥3,090から。単品での注文も可能。左から時計回りに、「花ワサビの酢浸し」「モロッコインゲンのゴマ和え」「グリーンピースの白和え」。
大人が落ち着く、すっきりとした店内。ランチタイムは予約なしで気軽に利用できる。
Soba Tajima
東京都港区西麻布3-8-6
tel:03-3445-6617
営)11時30分~14時30分L.O.、17時30分~21時30分L.O.(月~土) 11時30分~14時30分L.O.、17時30分~20時30分L.O.(祝)
休)日、第2・最終月曜
夜は予約したほうがいい
www.sobatajima.jp
Yoko Wakayama
パリ留学などを経てフランス国家調理師資格を取得。『やさしいバナナのお菓子』(誠文堂新光社刊)が好評発売中。
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▶︎▶︎紹介者 : 平野由希子さん
つまみが豊富で、ワインにも日本酒にもぴったり
ダモンデ -千駄木-
夫婦で営む穏やかな雰囲気と、セレクトされた日本酒、酒呑みの心をつかむ一品料理で、オープンして1年弱でありながら早くもご近所さんの注目の的に。ミキサーでなめらかに仕上げたトマトの白和えや、ハーフサイズも用意する〆サバの棒寿司など「気の利いたつまみがたくさんある」のが平野さんのお気に入りポイント。焼き鳥のレバーをイメージしたという醤油と砂糖がアクセントになったレバーパテは必食メニュー。
レバーパテのほか、タケノコキンピラなど旬の食材を揃えた「前菜5点盛合せ」¥1,566、日本酒は1合¥864からある。
「〆サバの棒寿司」¥1,296
豆腐と白ゴマペーストなどを合わせた「トマトの白和え」¥594
モルタルを生かした内装。カウンターはおひとり様に人気。
Damonde
東京都文京区千駄木2-11-17 モンテベルデ千駄木101
tel:03-6876-0332
営)17時30分~22時L.O.(月) 11時30分~13時30分L.O.、17時30分~22時L.O.(水~金) 14時~22時L.O.(土) 14時~21時L.O.(日、祝)
休)火
夜は予約したほうがいい
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▶︎▶︎紹介者 : 熊谷典子さん
疲れている時だからこそ、お酒を楽しく飲める場所へ
味鮮 餃子坊 渋谷店 -神泉-
「好きで料理をしているので、本当に疲れている時に外食します。だからこそ、こぢんまりとした店を選びます」と熊谷さん。ここ味鮮は、そんな疲れをも癒やしてくれそうなアットホームな雰囲気と、ビールにぴったりな本格中国料理が自慢。本場の店がそうであるように、点心、炒め物とそれぞれに専門の中国人料理人が腕を振るう。熊谷さんもいちおしの「鶏肉と唐辛子四川風炒め」は、中国の唐辛子のほか花椒やクミンが香り、クセになる味だ。
「鶏肉と唐辛子四川風炒め」¥950、「ザ・プレミアム・モルツ生」¥518
食感を残した豚肉とキャベツが入り、ほんのり甘味がある「焼き餃子」¥410
中国全土に加え、台湾の味も楽しめる。ランチタイムは台湾ラーメンも人気。
Ajisen Gyozabou Shibuya
東京都渋谷区神泉町9-7 野本ビル1F
tel:03-6455-0882
営)11時~14時30分L.O.、17時~24時30分L.O.(月~金) 11時~14時30分L.O.、17時~22時30分L.O.(土、日、祝)
無休
https://ajisenshibuya.owst.jp
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