暑い夏に避けたほうがよい食べ物とは?

Gourmet 2019.07.21

猛暑に耐えるためには、水分摂取だけでなく、食事からも水分を摂ることも必要だ。ふたりの栄養士が、体温が上昇したときにはどんな食事がよいかを教えてくれた。

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水分を豊富に含む野菜や乳製品を積極的に取り入れ、赤身の肉は避けよう。 Photo: iStock

眠る前の冷たいシャワー、薄手の服……いずれも暑さに耐えるのにはよい方法といえる。しかし、暑さ対策の重要な鍵は食事だ。暑さを乗り切るために避けた方がよい食事について説明しよう。

脂質

ランチタイムにチーズバーガーやピザを選択するのは間違い。「暑いときは、ジャンクフードや脂肪分の多い食品は避けなければなりません。消化するのに過剰なエネルギーが必要となるためです。また、消化の際に体温が上昇してしまいます」と栄養士のサラ・シェニョー氏は述べる。

赤身の肉

暑い季節には、週末に友達とバーベキューをする機会も増え、レアステーキを食べるというアイデアが頭をよぎるかもしれない。前述の脂質と同様の理由で、栄養士はこれを推奨しない。消化に負担がかかり、体温が上昇するのだ。代わりに白身の肉や豚の串焼きなどを選ぼう。

利尿作用のある飲み物

栄養士のクロエ・トーマス氏は、「利尿作用のある飲み物を飲むと、トイレに行きたくなる回数も増え、脱水症状を助長させます。暑い日を乗り切るため、お茶やコーヒー、ビールの摂取量を減らしましょう。あまり面白くありませんが、夏バテの危険を避けることはできます」と述べる。

砂糖

砂糖は夏にあまりよくない。「砂糖は、不必要なカロリーをもたらし、脱水を促進し、また消化するのが難しく、体温を上昇させる可能性があります」と栄養士のシェニョー氏は言う。よって、ケーキや焼き菓子、菓子パン、清涼飲料水やフルーツジュースは控えよう。

また、砂糖入りのパンやパスタ、さらにジャガイモの消費量を減らすことも覚えてこう。当然アルコール飲料も避けたほうがよい。「アルコール飲料は利尿作用があり、身体を脱水させます」とシェニョー氏は警告する。「どうしても一杯だけ飲みたいと思うのであれば、リフレッシュ効果があり、そのほかのアルコールよりは水分摂取ができるロゼワインを一杯飲むのが良いでしょう」と栄養士のトーマス氏は推奨する。

具体的には何を食べたらいい?

もちろん、夏におすすめしたいのは野菜だ。「水分を豊富に含むため、野菜を積極的に取り入れましょう。トマト、レタス、キュウリなどの生野菜や調理した野菜もよいでしょう」とトーマス氏は言う。冷製スープやガスパチョは、ビタミンたっぷりで水分補給するのに最適な選択肢だ。

「ミックスサラダが好きな人は、ピーマンやラディッシュ、トマトなどに少量の炭水化物(キヌアやお米)もしくはパン、そしてチキンやハムを添えていただくのもよいでしょう」とシェニョー氏は勧める。

デザートには水分をたっぷり含む新鮮な果物やコンポートを選ぶようにしよう。メロンやスイカ、イチゴなどもよい。アイスクリームが好きな人は代わりに水分と新鮮な果物で作られたシャーベットを選ぶようにしよう。また乳製品もよい。忘れられがちだが、重要な水分補給源である。「白カビチーズやナチュラルヨーグルトは果物のように90%が水分でできています」とトーマス氏は述べる。

最後に、のどが渇く前に水分補給するのが重要であることを忘れないでほしい。栄養士のシェニョー氏によると、身体は汗をかくとより多くの水分を失う。したがって、1日に2.5リットルくらいまで飲むようにすることが大切だ。

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texte : Louise Ballongue (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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